IWGP USヘビー級王座 IWGPインターコンチネンタル王座 IWGPジュニア オカダ・カズチカ ザック・セイバー・ジュニア タイチ 内藤哲也 棚橋弘至 矢野通 石森太二 金丸義信 鈴木みのる 飯塚高史 鷹木信悟

Summer Struggle in 神宮球場を現地で観た感想とか

 

お久しぶりです。ブログを書くモチベ―ションが上がってきたので書きます。

1.5 東京ドーム大会で実は色々やり遂げてしまった感があるため書くことから遠ざかっていましたが、今回偶然には「書くか!」という謎ドーパミンが放出されたのと、たまに自分の考えを書くというか残しておくのも重要じゃね?と考えて久々に投稿します。

何で書かなくなったのか?についてはまぁ書く気になれないので今日は神宮大会のことについて書きたいっす(デスペ風)。

色々私的な進退に変化があり、忙しさという言い訳を手に入れたため、なあなあになってしまったのも事実ですのでごめんなさいです。

そんなわけで全6試合さらっと振り返りと今の自分の気持ちを残しておこうと思います。

第1試合:ワト vs 金丸

大事な第1試合で、まさかのスペシャルシングルでワト選手vs金丸選手の一騎打ちです。

どちらも口下手でNJCUPからSummer Struggleもバックステージコメントで盛り上げきれない、どちらもジョブに徹する場面がある、など苦しい状況でのシングルマッチにはまず感謝したいです。

試合の内容については一旦ノーコメントとさせていただきますね、はい。

ただワト選手には凱旋帰国のローンチ(発表)まで時間がなく急遽発表された節がどうもあり、その点歯がゆい部分がが本人もあったのかなぁと感じております。プロなんだからそこはしっかり!と言われればそれまでですが、コロナの影響での準備不足、本隊所属でスタート、ローンチの場所がノー観客試合と風遇っぷりはちょっと同情してしまいます。この同情をどのように味方につけるかが今後楽しみなところ、急に関西弁が出たところなんかはキュン♡ポイントなのでバックステージも今後要チャックや!ということですかね。あと僭越ながらアドバイスをさせていただくと、シングル前には髪色に青のブリーチを入れ直してほしいです。

次は金丸選手。久しぶりのビックマッチシングルで金丸選手の勝利も内容が内容だけに不完全燃焼なのは私だけですかね?頭・経験の違いを存分に見せつけるリード・試合内容はあっぱれですが次にジュニアのビックマッチが用意されていないのが、奥歯にものが挟まったような気持ち悪さがあります。New Japan Loadでタッグが組まれているので、タッグ戦線だけでなくプラスアルファを期待しております。

第2試合:「KOPW 2020」決定戦4WAYマッチ:矢野 vs デスペラード vs オカダ vs SANADA

期待と不安が入り混じるKOPW2020でしたが、個人的に大・大・大満足。トーナメント戦では4戦4様の試合が見れ、それも1日で観戦出来たことは現地観戦民・ワールド民のどちらにも満足できるものだっただろう。ほら、1日1日跨ぐと着いていくのが難しくなるじゃないですか?

で、肝心の決定戦なんだけど、良い意味で裏切られ最高の船出を迎えたのではないでしょうか。曲者・曲者・曲者・正統の中で立ち回り・見方が混乱するかなぁと予想していたが、やっぱりオカダ選手の輝き方は群を抜いていました。直前にメディアに噛みついていただけに、提唱者として並々ならぬ情念がリングでも伝わりました。中でもSANADA選手とのツープラトンのサンドイッチドロップキックは神宮大会でMVM(Most Valuable Move)です。でっかいバズーカレンズ持っていているに、写真撮っていなかったのは超落ち込みましたが、それだけ食い入って試合を見ていたということでご愛敬でお願いします。

デスペラード選手もツイッター、バックステージ、一回戦、決定戦といつも以上に前のめりで、またデスペラード選手の新たな扉が開いたことでしょう。それにしてもIWGPジュニアより、NEVER無差別級よりもノリノリなのがツボでした。敗戦後のバックステージでもウッキウキでコメントしてる辺り、自分のポジションを見定めたのでしょうか。矢野(後述)vsデスペラードを期待しております。ただ、KOPW2020を引っ提げてG1!という形になるのかぁと予想していただけに手ぶら状態G1に臨めるのかはクエスチョンマークです。G1発表を待ちましょうか。

結果にフォーカスすると矢野選手の勝利で順当と言えば順当、波乱と言えば波乱ではないだろうか。「矢野もあるな!」予想はあったものの、オカダ選手からのフォールは予想できませんでした。タイトルは最初に持った人の色がどうしても濃くなる点を考えるとKOPW2020はかなりコミカルな路線になっていくのではないでしょうか。田口選手やタイチ選手辺りも今後絡んで欲しい侍になっております。それとKOPWを矢野選手が持ったことでYoutubeのネタも出来たし、「G1の出場選手は選定するべき」おじさんに口うるさく突っ込まれなくなったのもGoodポイント。何にせよメディアミックスで試合がない日も何かアクションがありそうでSNSからも目が離せなくなりました。

第3試合:NEVER無差別級選手権試合、鷹木 vs 鈴木

ファンの多くが思っていたこと、それはこれが裏メインイベント。それに違わぬ名勝負だったかと思います。鈴木選手が鷹木選手のスピードを完全に封じ込めながらも流れや繋がりの切れ目をまっく感じされることなく、え、もう10分経ったの?と思わせるほど熱中して観戦してしまいました。鷹木選手には怒られるかもしれませんが”完封”だったかなぁと私は思います。野外試合、攻めのキツさに定評がある鷹木、初対決と数えればキリがない悪条件でも息がきれない鈴木選手ですが、普段から年齢じゃないと啖呵を切っているだけはあります。そろそろリビングレジェンドと言われてもおかしくないのでしょう(本人に言えません)。これで去年落選してしまったG1ですが、NEVERという印籠を持っているわけで鈴木選手ファンは安心してG1発表を待つことができますね。(過去に例外があったが、さすがにね。)

チャンピオンの鷹木選手についても触れておきます。新日本プロレスが試合再開してから毎度タイトルマッチをしておりますが、SHO選手、デスペラード選手やって鷹木選手らしさは存分に味わうことが出来ましたが、鈴木選手とは前述のとおり封じこめられていました。封じ込まれたように見せていたのか?それも本当に封じ込まれたのか定かではないですが、こんなに苦戦している鷹木選手を見たことはありませんでした。新しい鷹木選手・バックステージで次への咆哮を見ると、また鷹木欲(鷹木選手の試合が見たくなる欲求)が掻き立てられます。NEVERにこだわりがあるようなのでG1出場+鈴木選手と同ブロックなることを切に願います、行きますよん。また鈴木選手の手の平で上になってしまうのか?それを分かって敢えて上で踊るか?いやいや断固鷹木で行くのか刮目したいですね。(たぶん断固鷹木でしょうね)

第4試合:IWGPジュニアヘビー級選手権試合、ヒロム vs 石森

裏の裏のメインイベント。2018年のBOSJでの決勝カードだけにファンの期待値が非常に高かった試合だけに少々残念です。結果や内容ではなく試合時間がです。東京都の条例で興行時間が3時間と決まっており、メインイベントを20分以上となるとこの辺りの試合時間延ばすことが出来ず...。BOSJの余韻がまだある身としてはモット!モット!モット!モット!試合出来たでしょ?って感じてしまいますね。

ただ試合の内容・濃さはベターではなく今あるベストだったんだと思います。前哨戦で肩を負傷したヒロム選手を上手く攻めた石森選手の試合運びを見ていると、今はこの二人でジュニア戦線を盛り上げないと、そしてこの二人じゃないと無理だなのね、とも思わせてくれる素ん晴らしい試合でした。ヒロム選手が再生担当ならば、石森選手が破壊担当。今ジュニアの選手がいささか心もとないので二人のストーリーでガンガン引き延ばしてやりましょう(願望)。試合展開はハイスピードながらもフィニッシャーがイエスロックというものも好みであります。試合の運びもヒロム選手の肩を中心に描かれているのは超一流のジュニア選手がなせる業。ヒロム選手が一旦身を引く的なことをバックステージで発信していたので、次は東京ドームかな?と少々遠い未来になりそうですね。ジュニアベルトさんと一旦お別れした状態でG1となると出場は厳しいので今はしっかり休むこと優先で。ただ、ヒロムの直談判劇場が始まる...ことはないよね,,,さすがに。

第5試合:IWGPタッグ選手権試合、ザック・タイチ vs 棚橋・飯伏

俺得な試合なのがIWGPタッグでした。正直IWGPジュニアがセミファイナルかなぁと予想しておりましたが、そこは棚橋選手と飯伏選手の力、そしてチャンピオンのザック選手・タイチ選手のデンジャラスティッカーズのリード力でセミファイナルゲット?なのでしょうか。何にせよ今年の東京ドーム後でIWGPタッグがこの試合順は考えられなかっただけに、この4選手の功績は大きいと思います。

試合前の前哨戦では、ゴールデンエース決別?!と不穏な流れでしたが、二人の溝に付け込んで仲違いを誘うタイチ選手はリードは大好物であります。受け手によって、二人は大丈夫?なるし、なんじゃこりゃ~wと笑いにもなる。大の大人がプロフェッショナルとしてグレーゾーンを作り上げる部分にプロレスの面白さを感じている私としては、Summer Struggleの前哨戦で一番追ってしまったが何を隠そうIWGPタッグ戦線です。エースとしての苦しむ棚橋選手が飯伏選手が光として何かを葛藤する姿はまだまだ引き出しがありそうですね。飯伏選手のことを棚橋選手・中邑選手があいつがいれば大丈夫言わせただけあります。それだけにG1前にゴールデンエースが実質的な解散になってしまったのが残念でなりません。この二人の切り替えの早さったらないです。入場に棚橋選手と飯伏選手の二人の曲を合わせてリミックスしてきたのに、あれがもう聞けないとなると棚橋・飯伏の推し担当が不憫でなりませんでした。まぁ二人ともシングルで一線級ですし優勝候補筆頭であるので致し方ない部分はありますが、わかっていても悔しいです。

試合の内容に触れていきますか。やっぱり棚橋選手・飯伏選手ともに大きい会場慣れ、何より映えが普段の倍以上でした。特に棚橋選手ですが、高い(今回は天井なし)だけで何であんなに棚橋弘至が溢れるですか?別に派手な技を使ってるわけではないし、これがエースの醸し出すオーラなのでしょう。脱線しましたがエース完全復活!と言わなくとも、そこは飯伏選手が上手くカバーしていたのも好感が持てました。スピード付けたい時に飯伏選手、チェンジオブペースに棚橋選手が一つの形になったと思います。方やザック選手・タイチ選手の試合ですが、へんな焦りはどこにもなく、これが俺たちのタッグだと既に横綱のような佇まいで試合を組んでいました。無理やり取ってつけたようなイビツなツープラトンを一切は排除して、最後はキレイなザックメフィストで沈める。正直棚橋選手のハイフライフローを出した時に決まった!と思いましたが、気がづいたらザック・タイチの勝利。これも現地観戦の良さでもあり辛さでもあるが、そういうサプライズは現地観戦しか生まれない、故に行かなければいけないのです。

この4選手はG1内定組でしょうから先の先を見据えた試合・ストーリーをお願いします!

第6試合:IWGPヘビー級・IWGPインターコンチネンタルダブル選手権試合、内藤 vs EVIL

正真正銘のメインイベントであり、ロスインゴのお家騒動第1部完結編ですね。

まずは試合の内容ですが流石EVIL選手、内藤選手でおおむね満足でした。個人的には内藤選手初の年間ベストバウトの可能性が高い大事な試合だけに1つのミスが気になりました。近年の傾向的には試合内容もそうですが、試合に至るまでの助走段階やストーリーも大事であるため、仲間の裏切りからの王者陥落、仲間の助けも借りて決別のデスティーノでのリベンジで2冠王者へ返り咲き、そして花火で祝福!となると完璧に取る流れ、サポート体制だっただけにあれさえなければと悔やまれます。それは新技のエスペランサ(スペイン語で希望)の失敗です。

「エスペランサで希望」、「バレンティナで勇気」、「デスティーノの運命」とこの3連発が決まっていればMVP候補間違いなしだったと思います。が、やはりエスペランサのミスが尾を引いてしまいます。そもそもエスペランサ事体が受け手への依存度が高い技なのでなんでこの技を新技に出したの?という疑問はあり、最後の攻防で出して失敗したのは内藤選手らしいと言えばらしい結果。100点を取りに行ってするりと手を掠めるのが内藤選手の推せるポイントではあるので次に期待ですね。とはいうものの凡戦だったか?というと私はそうではないと思っています。EVIL選手の厳しい攻撃も真正面から受ける内藤選手は棚橋選手、オカダ選手とも違うオンリーワンの存在であることの章名でもあります。序盤に見せたEVIL選手の椅子からのホームランのいつものムーヴはイスに全く手を掛けないで首オンリーで固い(固すぎる)受けをしているのは震えてしまいましたし、全速力でマット無しコーナーにツッコんでいく姿は内藤選手のアイデンティティそのものでした。EVIL選手・ディック東郷選手の攻めもいつも以上に厳しく重い攻撃として刺さるものがありましたので、この二人の攻防は第一部完として区切りをつけてもらい、G1後に第2章とページを進めてほしいです。

試合の内容はここまでにして、EVIL選手、内藤選手の両選手について書きたいと思います。

まずはEVIL選手ですが、この難しい役回りをキッチリカッチリやり遂げたなぁと感心してしまいました。試合再開後の復帰明けで不穏な空気はありつつも、「まぁ裏切りはないっしょ」と楽観視(私だけ?)させておいて、NJCUP決勝でBCを介入させてからのギアの入れ方はこの2か月で一番のイベントだったかと。裏切りからの翌日にテーマ曲とコスチュームだけ変更してファイトスタイルは大きく変えなかったのも個人的に評価しています。というのもフィニッシャーが変わってしまうと全体的な流れがつかみづらくNJCUP優勝後の翌日タイトルマッチで見方がわからなくなってしまうと思うんですよ。変えるところは変える、残すところは残すといった意外に難しい選択を簡単にやっており、それが成功しているのをみるとそこがEVIL選手の匠ですね。よく考えるとロスインゴがヒールからベビーフェイス化した時も一人ヒールの風貌で何かと闘って藻掻く姿があり、BC入れはここしかないタイミングでワンチャンスものしたということでしょう。本来ならば3月3日に6人揃って最後にデハポン合唱!だった(予想・妄想)でしょうが、その夢幻を深い闇へいざない、絶望を与えるのが本来EVIL選手がやりたかった世界観。G1では恐らく海外勢(ジェイ、KENTA、ジュース、オスプレイ)は日本に入ってこれないので存分に畜生ヒールとして暴れてほしいです。というかG1では優勝決定戦までは駒を進めるでしょう。そしてその先...はまた今度書きたいと思います。

最後に現2冠王者の内藤選手についてです。正直乗れない、乗り切れない部分はあります。私自身が一番好きな内藤哲也は2015年~2017年初期なので、あの傍若無人なダークヒーローはもう見れないと思うと悲しくなります。とは言ったものの、仕事でも役職が就いたり出世したりすれば取るべきポジションは変わるので立ち振る舞いが変化していくことへの理解はあります。棚橋選手、オカダ選手とも違うチャンピオン像を期待したいですね。プロレス少年をそのままレスラーにして、その人がそのまま団体のアイコンになる。この形も悪くない、むしろ新しいまであると半ば強引に解釈しました。棚橋選手、オカダ選手は主張をまとめると「俺が引っ張る」ですが、内藤選手は「俺はこれやりたいの!だから着いてきて!」と言った感じでしょうか。会社などの組織でどちらがリーダーにふさわしいかはその時の状況や下に就く人によって左右されるので正解はないのが私の考えなので、「内藤このまま突っ走れ!」微推ししてます。何にせよ、IWGPヘビーを取って初めて大仕事、「下のレスラーを上の番付まで上げる」をやり遂げたのではG1から東京ドームまでの長期政権で新たなチャンピオン像を体現していただければと思います。

野外マッチでの全体所感

今年から自粛!自粛!と続き、EVIL反旗、反則三昧とモヤモヤが続きましたが夏の終わりに花火を上げてのハッピーエンドでしたね。花火でお金をめっちゃ掛けたなというのが野外マッチへの力の入れようと資金の潤沢ぶりが覗えます。花火マニアの知人曰く最低200万だそう(ソースは不確定なので過信するべからず)。

解放感ある中で見るプロレスは夜が更けるとともに情緒深さが増し、何より試合が進むにつれてクライマックスのボルテージが上がっています。そこをうまく利用してかEVIL選手の入場は深くて重々しい入場演出はワールドで見返しましたが、21年前とはまた違った禍々しさと神々しさを合わさって返ったらワールドで観なきゃポイントでした。また内藤選手もレアカラーの白コスチュームでの入場は東京ドーム・札幌に続き3回目でファン的には生唾もの。これはこれでワールドで帰った後にリピートさせていただきました。

いろいろ全国各地の会場を見て回りましたが、野外会場は反響しないのでダイレクトに音が伝わるはとても新鮮ですね。そして映像と音のラグは大きい会場ならではの喜びと自負しております。スタッフの準備も万端で外野の一部の人を除いて入場してから一回も日向にならず快適に観戦することが出来ました。今回はアリーナ席で見たのですが、野球をしない人、観ない人がグラウンドに入るだけで高揚感を味わえるであの空間だけで見れるだけでお祭り感しとどに感じられます。ドームにはびっちりと床にビニールを引いているので気づきませんでしたが、野球場の芝がこんなにも青くて柔らかいものだとは知りませんでした。また時折吹く涼しい風が夏を終わりを告げているようで、その儚さは思い出に残るでしょう。内藤ファンのあの少年は良い経験できなぁ。何はともあれ夏の風物詩として野外マッチを定番化してほしい所存でございます。

さて、三か月のイベントを駆け足で回収した節はありますが、内藤哲也推しからすれば大いに満足でした。ただ至上初の2冠王者ではなくなったので私のモチベーションは低空飛行です。が、このNew Japan Loadでどのように新しいチャンピオンロードを進むのか?は大いに注目しているポイントですね。再三言っておりますが、棚橋選手とも違う、オカダ選手とも違う、ジェイ選手とも違うチャンピオン像を期待しております!誰かのためでなく自分のためが結果的に誰かのためになっているということは往々にしてあり、それが出来るのは選ばれた人にしか出来ない。この当たり前には出来ないが故にカリスマなのです。そしてその輝きをプロレス内外へと届けてほしいです。

 

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