G1 Climax29の公式戦、ランス・アーチャーvsウィル・オスプレイ選手が公式戦の初戦として組まれた。
この試合はNJCと同一カードであり、その時はウィル・オスプレイ選手が勝った。
アーチャー選手としては、地元ダラスで2度目の負けは許されない背水の陣。
会場にはアーチャー選手の娘さん含め家族が応援に来ているのも確認しているので、是が非でもアーチャー選手に勝って欲しかった。
ランス・アーチャーは、自身の扱いに不満爆発…!
「そろそろ、俺のことを考え始めるべきじゃないのか?」
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結果はアーチャー選手がEBDクローをさく裂させ、見事にオスプレイ選手にリベンジ成功したのだった。
試合の内容もさることながら、アーチャーvsオスプレイというマッチメイクに新日本プロレスの意思を感じたので記事にしたいと思う。
G1公式戦初戦を外国人対決で20分越え!海外戦略の手ごたえアリか?
まずこの試合の素晴らしいと感じたところは、最初からトップスピードの試合展開ということだろう。
G1公式戦初戦だけあって、じっくりとした腰の重い試合になると予想していたが、完全に裏切られた。
両選手共に出し惜しみせず、自分の持っているものを全て出し切ったところに感動する。
アーチャー選手はブラックアウト、オスプレイ選手はオスカッターを出しても3カウントを取ることが出来なかったの証拠だろう。
また初戦の試合としては異例の20分越えとなると、二人の覚悟や意思が試合をとおしてはっきりと伝わってくる。
会場にいて、私が肌で感じたことは外国人レスラー通しでも「新日本プロレス」を伝えることが出来たるのではないかということだ。
確かに日本国内だと、オカダ、内藤、棚橋、飯伏などをメインイベンターに置きたい。
しかし、条件が揃えば外国人レスラー同士対決での十分メインイベントとして戦えるということを証明してくれた。
もちろん条件的にはいくつも重なる必要がある。
脱オカダ、脱内藤、脱棚橋、脱飯伏で海外での定期的に興行を行うことができれば、さらなる海外のファン獲得につながるだろう。
WWEとの差別化に成功していることを考えると、このタイミングで二人の試合の成功は大きな指標となっただろう。
ダラス大会の影の立役者、ランス・アーチャーが台風の目になるのか?
間違いなくダラス大会の影の立役者は、ランス・アーチャー選手だ。
おそらく手売りに近い形でチケットを売ったり、SNS上でもまめな更新で新日本プロレスの認知に努めた。
こういった背景があってのG1 Climax29の参戦と私は当初考えていた。
しかし、試合の内容を見ると当初の考えとは別の感情が生まれた。
あれ、ランス・アーチャーって強い。そして上手い。
常人離れした体格、一線級のパワー、ギャップのある飛び技、そして自己プロデュース力。
こんなに凄い選手がトップオブトップではない新日本プロレスは逆に層が厚いということになるのかもしれないが、とんでもない選手を覚醒させてしまったのではないだろうか。
次の大田区ではバットラック・ファレ選手と激突する。
この試合でも日本人では出来ない特別な試合を期待している。
最後になるが、ランス・アーチャー!いい試合をありがとうございます!
Thank you for a good match!!