G1Climax タイチ

2018年G1落選のタイチ選手がたった1年でトップ戦線。なぜ聖帝まで上り詰めたか解説するよ。

6.17 KIZUNA LOAD 後楽園ホール大会でタイチ選手がいいこと言っていた。

タイチ「おい、YOSHI-HASHI、てめえこの野郎! 調子に乗ってんな! 『G1』にも出られねえクソみてえな奴が。何のチャンスも活かせなかったよう(な奴が)。何してきたよ、今まで。だから今年出れねえんだ、てめえみてえな奴はよ。それがザックに対してこのベルトと『G1』の権利賭けろだ? バカかお前! そんなことやってザックに何のメリットがあんだよ。バカだろ、その提案よ。てめえはなんだ? てめえは消え去んのか? じゃあ、この世から消えろてめえみてえなクソみてえな実力もねえ、『G1』にも出れねえ、その他何の結果も残せねえ(奴は)。なんか一回でも獲ったことあんのかよ、お前。クソが。調子に乗んなよ、この野郎」

参考:新日本プロレス

去年落選したタイチ選手だから分かる、ずっしりと重みのあるコメント

タイチ選手はこの1年どんなにヘイトを買おうとNEVERに挑戦していった

イッテンヨンMSGにも呼ばれなかった。

また直前で石井選手からNEVERのベルトも落とした。

でもタイチ選手は常に自分をアピールしていった

自主興行を2回も成功させ、DOUKI選手という選手を世に放っていった

 

群雄割拠な新日本プロレスでタイチ選手は常に話題を振りまいていった。

今やトップ戦線に食い込む勢いがあるが、この1年間でやったことについて私なりの解説を聞いてほしい。

 

客の民意を味方につけて、権威性を保持した

まずやったことは民意を味方に付けるたことだ。

民意とは、人々の意思という意味だ。

この場合、「新日本プロレスファンの意見」というと分かりやすいだろう。

 

2018年のヘビー級転向後に内藤選手とのシングルマッチNJCでも棚橋選手との好勝負、さらに会場人気を考えると誰もが当選を考えていた

それにも関わらず、G1 Climax28では落選したのだ。

それに乗じて下のツイートした。

 

更に追い打ちを書けるように本事件を「世紀の大誤審」と言ってのけた。

 

一度民意を味方に付けると大きいのが「権威性」を手に入れるということだ。

権威性とは、「自分よりも地位や権力が高い人、また専門知識を有している人の発言や行動を無意識のうちに従ってしまう人間の性質」を指す。

例をいうと、「イチロー選手が言うだから、このバッティング理論は間違いない」といった意味合いだ。

そう、この権威性を手に入れることによって、「タイチの言ったことは何でも正しい」という構図が出来上がるのだ。

さらにざっくりいうと「インフルセンサー化」したということだ。

 

このころ「タイチは帰れ!」のチャントから「レッツゴータイチ!」のチャントの方が大きくなったのは明白だ。

この権威性というのは少々厄介で一時期「内藤のいうことは何でも正しい」状態になっていたのが分かりやすいだろう。

 

また次のツイート見て欲しい。

この1ツイートでロスインゴは恥ずかしい連中というイメージを植え付けた

そして一気にロスインゴファンを手中におさめようとしたのだろう。

こうなってくると手が付けられない。

 

タイチ選手が意識してやったかは不明だが、この民意を味方にして権威性を手に入れるというのは大成功したのだ。

風貌・プロレススタイルとは真逆でミーハーで親しみやすい。

タイチ選手のツイッターは面白い。

そして他の選手たちは「どこどこでプロモーションやりました!」が多いのに対して、自分のことや世間のことにツッコんでいく

ツイッターを観てるとクスっとしてしまう内容が多い。

そう、意外にもミーハーで親しみやすいのだ。

小倉優香さん好きなんだーと分かるツイートや

 

加トちゃんケンちゃんとはゲームマニアらしいツイートを展開する。

 

地元のあんちゃんのようなツイートをしたかと思えば、

 

自らの二つ名で大喜利したりもする。

 

一プロレスラーがプロモーションのために使っている部分もあるが、ツイートを楽しんでいるようにも見える。

人は自分と近いものに引き付けられる性質を持つ。

我々のような一般人と同じツイッターの使い方をしているタイチ選手には共感してしまうのだ。

良いタイミングで勝っている

これがこの一年で活躍の大きな理由だろう。

そう、良いタイミングで勝っているのだ。

選手の人気獲得人気継続には勝利が絶対条件なのだ。

どんな人気選手でもタイミング良く勝たなければスターにはなれない。

また勝たなければ人気は落ちていくのだ。

多くのファンは「あの選手が試合が観たい!そして勝って欲しい!」となるからチケットを買うのだ。

 

見た目がかっこいい技が綺麗試合が面白いがあって、特定のレスラーに注目するきっかけがあったとする。

その次に応援している人の心理は、「好きな選手に勝って欲しい」に代わるのだ。

自分の好きな選手が負け続けるのは辛いし何のために応援してるんだ?と疑問も出てくる。

 

この一年、少々ダーティな部分はあったが2018年のDestructionで後藤選手に勝ってNEVER無差別級を戴冠した。

また2019年のレストランどんたくでは、真正面からジェフ・コブ選手に勝った

このように良いタイミングで勝利している。

これこそが1年間人気を上げて、さらに人気を持続させてG1 Climax初出場を勝ち取った最大の要因だろう。

Copyright© NJPW makes life. , 2023 All Rights Reserved.