先日行われたG1 Climax29の記者会見で内藤選手があることを口にした。
オラ、アミーゴス。ブエナス・タルデス。今年も優勝者には、IWGPヘビー級王座への挑戦権利証がもらえるわけでしょ? このシステムに関しての疑問点は多々あるけど、インターコンチネンタル王座とIWGPヘビー級王座を保持してみたいという、俺の野望への一番の近道は『G1 CLIMAX』に優勝することかもしれない。そういう意味で、今年の『G1 CLIMAX』へのモチベーションは非常に高いですよ。ただ、先ばかり見ていてもしょうがない。いまを大事にできない人間に未来はないと思っているので、まずは今年の『G1 CLIMAX』に集中したいと思います。今年の『G1 CLIMAX』は、一体どんなエンディングが待っているのか? その答えはもちろん、トランキーロ、あっせんなよ。では皆様、また明日、会場でお会いしましょう。アディオス
参考:新日本プロレス
このコメントを聞いて、コアな内藤ファンならば気づいただろうか?
「まずは今年の『G1 CLIMAX』に集中したいと思います。」
一応その部分の動画も張っておこう。
明らかに狙って「まずは」を言っている。
今日はこのことについて書いていきたいと思う。
ちなみにG1 Climax29の記者会見のレポートも載せているのでぜひ見ていただければ思う。
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「まずは」とは何か?
ま・ず・は、内藤選手が使う「まずは」の意味をおさらいしよう。
「まずは」はG1 Climax23 2013年時点に内藤選手が多用していたキメ台詞だ。
※この年、G1 Climaxで初優勝をし、翌年には悪夢のセミファイナル降格を食らっている。
今でこそ、「トランキーロ、あっせんなよ!」が内藤選手の代名詞となっているが、このころのキメ台詞は、「このリングの主役は俺」と「まずは」だったのだ。
ちなみに「このリングの主役は俺」はG1 Climax27大会で優勝後に使っている。
長年のファンからすれば、このタイミングでこの言葉を使ったことは鳥肌ものなのだ。
G1 Climax23で総批判をくらった「まずは」は使用した理由
この「まずは」を使った理由はには2つの理由があると私は考えている。
一つ目は、純粋に焦らずに1つ1つ勝っていき、IWGPヘビー級を取ろうという意思表示だ。
最近の内藤選手を見ていると、飯伏選手とのリマッチを早急を要求したり、鷹木選手との試合が待ちきれない様子をうかがわせるなど、
どこか焦っている様子が見て取れる。
そのことから原点に返り「まずは」と「トランキーロ」の2つをマインドのストッパーを掛けているのではないかと予想する。
もう1つは、純粋なドラマのフラグを立てているということだ。
今の内藤選手の目標は「IWGPヘビー級とインターコンチを始めて2つ同時に戴冠」だ。
この目標に向けて、G1 Climax29の優勝、そしてイッテンヨン、イッテンゴでの同時戴冠に向けてしっかりとドラマを作ろうとしている。
2014年のイッテンヨンでは「まずは」でNEVER無差別級を保持しながら、IWGPヘビー級に挑戦して失敗した。
ただ2014年時点とは違う。
そう今は内藤哲也時代だ。
この内藤哲也時代の1つのドラマが6年越しで完結することを考えると、内藤ファンは胸が熱くなるのだ。