7.13 G1 Climax29 大田区総合体育館でのメインイベント、後藤洋央紀vsジェイ・ホワイト。
40歳で後のない後藤選手が優勝候補のジェイ選手を勝利した。
ジェイ選手の独特なリズムに合わせつつ、大事なところでは自分のリズムを崩さないベテランらしいプロレスだった。ただベテランというわけでなく、プラスアルファでLA道場での特訓の成果を発揮した。ジェイ選手のスイッチブレードをこれぞ後藤洋央紀という形で切り返し、最後はGTRでしっかりジェイを料理して雪辱を果たした。
この試合何より驚いたのは、後藤選手のビルドアップされた身体だ。
「『G1』のGは後藤のG!!」
荒武者が“怨敵”ジェイにリベンジ!石井は粘るコブを下して好発進!!【7.13大田区結果】
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この身体を見えれば、どれだけのトレーニングを積んできたのかがはっきりと伝わってくる。
後藤選手はビルドアップされた身体でノンバーバルなメッセージを発信してきたのだということをみんなに伝えたい。ノンバーバルとは非言語コミュニケーションのことをいう。
「人は見た目が9割」という話
LA道場での2ヶ月、厳しいトレーニングにより肉体改造が見て取れる。身体の厚みはそのままに脂肪を落としきったのだ。おなか回りを観れば一目遼善だろう。下は4.29 レスリング火の国の時の写真だがまったくの別人で以前の後藤洋央紀はいなかった。
私は頑張ってるとか努力とかは嫌いである。そんなのプロなら当たり前のことだし、ましてやそれではファンの心は掴むことは出来ないと考えている。人の心を動かし、それを留めるには結果が必要なのだ。ただしプロレスの場合、勝敗以外でも結果となりえることあるので少々難しい。
今回はG1に向けて身体を作り上げるという1つの結果を後藤選手は示したのだ。口下手ならば視覚に訴えるアプローチ。この作戦は功を奏して大後藤コールで勝利という結果も手にすることが出来たのだ。昨今のプロレスでマイクのうまさというのはスターになるための重要な要素だ。しかし、それ以外の方法もある可能性はあるのだ。
人に伝える手段として言葉だけではない。「人は見た目が9割」という本でも書いてあるが、見た目が変わることで人の印象も変わるし伝わり方も変わるのだ。
※この本では見た目だけではなく、非言語コミュニケーションについて一通り書かれているので気になった方はぜひ。
後藤選手のノンバーバル+柴田勝頼という新たな武器
後藤選手は肉体改造というシンプルながら効果的な方法で我々ファンにメッセージを送れるようになった。これにより一気にファンの心を掴むことが出来るようになった。
また今、後藤選手は柴田選手の権威性もまとっている。長きに渡る二人のストーリーとLA道場での特訓がそうさせた。この権威性を手に入れると一気にファンの心を掴むことが出来る。権威性について、詳しく知りたい方はタイチ選手で解説しているのでぜひ読んでほしい。
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ノンバーバル+柴田勝頼の権威性を使うことで、口下手な後藤選手が「G1優勝します、以上。」という一言でファンの心を掴むことが出来る。脂が乗り切った男40歳、後藤洋央紀。G1のGは後藤のGとなるのかBブロックから目が離せない。