7.14 G1 Climax Aブロック公式戦が大田区総合体育館で行われた。この日のメインカードは棚橋弘至vsKENTAとなったが、KENTAが大棚橋コールのアウェーで勝利を飾った。もちろんKENTAコールもちらほら聞こえたが、やはり新日本プロレスファンは棚橋を応援していた。
別の記事でも語っているが、KENTA選手は自分のスタイルを、つまり”KENTAのプロレス”を貫いて前年度覇者の棚橋から貴重な勝ち点2を手に入れたのだ。KENTAのプロレスについては別記事でも言及しているのでぜひ読んで欲しい。
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棚橋は前年度覇者として2連敗と早くも崖っぷち。というか絶望的な状況だ。Aブロックの大本命のオカダに負け、もう一敗も出来ない状態だ。飯伏、SANADAなどの強敵、ランス、アーチャーなどの曲者がひしめく中で1敗も出来ないのは厳しすぎる。
ただ崖っぷちという状況ならばKENTA選手もプロレスラーとして崖っぷち。むしろ後がないのはKENTA選手だろう。こんなギリギリのKENTA選手だからこそ、アウェーで勝利を手にしたのだろう。試合後にKENTA選手から棚橋選手へ握手を求めたのだが、棚橋選手はそれを拒否。当記事ではこの握手の意味を考えてみた。
ケンタが握手を求めた意味を考える。
みなさんはKENTA選手は飯伏選手とも試合後に抱擁をしたのを覚えているだろうか。同じようにメイン後にKENTA選手が棚橋選手に握手を求めた。しかし棚橋選手はこれを拒否した。※棚橋選手が拒否した理由の考察は下の記事で確認してほしい。
2試合続けて、抱擁や握手を求めたことに何か意味があるのではないか?と考えるだろう。
正直書こう。私の中で握手や抱擁の意味は現状、結論が出ていない。
KENTAのプロレスはどうだっか?
KENTAのプロレスは新日本プロレスに通用できたか?
ナイスファイトだった、ありがとう。
握手や抱擁で相手との関係性を測っている。
などなど予想されるが、結論が出ていない。ただこの答えが出るのはAブロックのオカダ・カズチカ戦の後ではないか。G1 Climax29の2連戦は新日本プロレスを支える側の選手と試合をしたことになる。今、新日本プロレスの象徴はオカダ選手であることを考えると、この試合後のアクションでKENTA選手の思惑がはっきりするのではないだろうか。
棚橋が握手を拒否した意味
棚橋選手はKENTA選手の握手に対して、無視するでもなく、叩くでもでもなく、手を差し出して途中でフェイント気味に握手拒否した。
私は棚橋選手が柴田イズムを感じ、そして試合が前回よりもお客様に伝わったことに対しては、半分は認めているのではないかと考える。ただ新日本のエースとして、簡単に外から来た人間を認める訳にはいかない。エースとして団体の顔として最後の砦になる必要がある。新日本プロレスはそんなに安くないぞ、という棚橋選手の声が聞こえてきた。KENTA選手が新日本プロレスのファンにはまっていないことは棚橋選手も知っているだろう。迷子に手を差しのべるほど、新日本は甘くないことを示した。
また最後の最後、オカダ・カズチカを認めてさせろというメッセージにも捉えられた。飯伏、棚橋と団体の顔が2連敗となり、最後はAブロックのオカダ・カズチカとの試合が重要なものとなってくるだろう。ここでKENTAのプロレスの最終ジャッジが下るだろう。