G1Climax ジュース・ロビンソン 鷹木信悟

ジュース勝利で鷹木にヘビー級の壁を見せつける!でもジュース・鷹木もWin-Win

G1 7.13 大田区総合体育館でBブロックの戦いが始まった。

Bブロックの第1試合はジュース・ロビンソンvs鷹木信悟でくしくもAブロックの開幕戦と似たようなマッチアップになった。Aブロックはダラス大会でランスvsオスプレイ。この二人の試合内容が強烈なインパクトを残しただけに、Bブロックを占う上で重要な試合だろう。このマッチアップを見て、ジュース選手・鷹木選手とも熱くならないわけがない。

アーチャーがオスプレイからリベンジ成功。海外戦略の手ごたえアリか?

G1 Climax29の公式戦、ランス・アーチャーvsウィル・オスプレイ選手が公式戦の初戦として組まれた。 この試合はN ...

続きを見る

 

まだ試合は観ていない人は新日本プロレスワールド確認してほしい。

内容は一言でいうとジュース選手がヘビー級としての格を違いを見せつける内容だった。ジュース選手から「お前はまだヘビー級の顔じゃねえ」というメッセージがヒシヒシと伝わってきた。鷹木選手が仕掛けてきたパワー勝負にしっかりと付き合った上で、体格やスタミナの差を見せつけて勝利。ジュース選手は腰の重いプロレスをしていたようだ。

鷹木選手はジュース選手が真っ向から技を受け手に回ってくれたので非常に試合がやり易そうだっただろう。しかし、試合終盤の体力的に厳しくなってくる時の体格・体重を生かした攻撃をジュース選手が出してくると鷹木選手には厳しいものがあった。鷹木選手がヘビー級として戦うために、ジュニア級のスピードを利用するのは良い選択だが後半戦は体力的に難しくなる。ここらへんが次回以降試合の組み立て方として注目したい。

試合で通して二人の目指す方向性がしっかりと見えて大満足の試合になった。二人の方向性について書いていこうと思う。

ジュース・ロビンソンの覚醒の向こう側にある狂気という武器。そして新日本プロレスの誇り

ジョン・モクスリーとUSヘビー級の試合以降、確実にジュース選手は覚醒した。それも”カッコよくなった”とか”試合が良くなった”ではなく、ジュース選手の中にある、どろっとした人間のプリミティブな戦闘本能を呼び出された感じがする。今の二つ名「The Flamboyant(華やかなやつ)」では余りにもギャップがある。

去年のG1ではUSヘビー級のチャンピオンながら3勝6敗と不甲斐ない成績に終わった。ただ今年のジュースは覚醒を遂げている。私はこの覚醒は狂気だと考えている。今までのジュース選手はどこか良いやつを演じていたように見えた。しかしこれでは無理がある。人間には完ぺきに良い奴なんていないし、完璧に良い人間なんて味も深みも生まれない。今のジュース選手は良いやつと狂気の2面性が表面化しているので魅力的なレスラーな映るのだ。

今までは「新日本プロレスの誇りを守るために戦う」というメッセージだけだったが、今は「新日本プロレスの誇りを守るためだったら、私は何にでもなる」という漢として惚れる部分が見えてきている。

曲者ぞろいのBブロックでまず1勝。私はジュース選手「狂気な誇り」という新ジャンルに期待している。

鷹木信悟が魅せる無差別級という新ジャンル

鷹木信悟の無差別級としてのG1への挑戦。この展開は非常に熱くなるものがある。

私の持論ではプロレスラーがトップオブトップに行くために自分の城を築く必要があると考えている。

圧倒的なチャンピオンのオカダ・カズチカ。ロスインゴを作った内藤哲也。誰もが認める陽因子の塊でエースの棚橋弘至。とトップオブトップに行くには、自分の城を作る必要があるのだ。それも今まで新日本プロレスにないものを創り上げなければならない。

鷹木選手は「無差別級最強」という今新日本プロレスにない自分の城を建立しようとないだろうか。新日本プロレスのようなメジャー団体では無差別級というジャンルはなじみがない。ただ今まで鷹木選手が積み上げてきたキャリアの中に無差別級がある。

この他にはない強みを見つけられたのは鷹木選手。ファン・団体から一定の評価を得ている鷹木選手が自分の城を築けるのかにも今後注目したい

Copyright© NJPW makes life. , 2023 All Rights Reserved.