5.16のセミファイナル、オスプレイvsロッキーの影に隠れてしまっているがDOUKIvs田口のメインイベント。
この試合DOUKI選手のメインイベントで、公式戦初戦が成田選手だったことも考えると本当の意味で新日本プロレス初戦だ。
相手はベテラン田口隆祐。
また解説席にいるが実質セコンドにいるタイチ選手。
面白いことは約束されているが、+DOUKIというレスラーがどのような試合をするか非常に楽しみであった。
DOUKI選手は新日本プロレス参戦4試合目でのメインイベントでの大抜擢
タイチ選手本人も「いいメインだったな」というほどセミファイナルのオスプレイvsロッキーの試合が良かった。
ただでさえ初めてのメインイベントのDOUKI選手だが、プレッシャーを掛けるようにセミファイナルであんな試合するなんてオスプレイ&ロッキーは容赦ない。。。
↓にオスプレイvsロッキーのことについて書いておりますので、よかったらぜひお読み下さい。
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で試合は終始ダーティファイトを駆使して、終始DOUKI選手がリードしていた。
高橋ヒロム選手曰く「技の伊勢丹」というだけ合って、田口選手も流れを持ってくるのに一筋縄ではいかない。
日本でも見慣れている高橋ヒロム選手の「三角コーナーからセントーン」はDOUKI選手のオリジナルムーブ。
これをこの試合でも使っていたが流石の日本から遠く離れた場所で生き抜いてきただけあって、ここ一番出す技の覚悟が感じられた。
終盤ともなるとタイチ選手が介入し、田口選手は何度もピンチ。
さすがDOUKI選手がタイチ選手のことをペフェ(スペイン語で上司)というだけあり、介入時にレフリーのブラインドをしっかりつくなど連携もばっちりだった。
ただ観客の声援も後押ししてか、田口選手も珍しく椅子を利用した前落としで応戦。
最後はどどん→ガーファンクルでタップアウトという、悪を成敗するヒーローと言わんばかりの結末だった。
辞書に乗せたくなるようなテクニコとルード試合
ここまで試合の内容を淡々と描いているが、私はこの試合はテクニコとルードのお手本のような試合と感じた。
正義の味方が悪者にいたぶられる。
でも何度も立ち上がる。
それを応援したくなる。
前日の前哨戦からDOUKI&タイチが仕掛けてた試合展開にしっかりと田口選手は合わせてきたのだ。
DOUKI選手は「ハポネス・デルマル(日本の悪)」というだけあってルードとしての立ち回りはお手の物だろう。
DOUKI選手ならばパワーやテクニックでお客さんを沸かせることができただろう。
ただ今回はそれをせずにあえて、前日またはTwitter、果ては新日本プロレスのコラムという伏線を張り巡らせ、DOUKI&タイチのストーリーで勝負したのだ。
それに十二分に答えた田口選手はあっぱれである。
懐の深さや引き出しの多さ(主にパクリだが)は新日本プロレス随一であることを証明した試合だった。
不安視されているBブロックを引っ張っていく田口隆祐の覚悟
田口選手は開幕2連勝。
しかもメインで2連勝。
これで勢いに乗らないわけがない。
しかも3試合目もメインイベントでBUSHI選手と対戦。
もしBUSHI選手に勝つことがあれば、Bブロック突破もいよいよ現実的になってくる。
メイン2連勝での締めマイクもばっちり決まりいよいよ田口”再生”か?なんて声が大きくなってもおかしくない。
ただここで私が感じたのは田口隆祐の覚悟だ。
正直言うと、AブロックとBブロックを見た時に見劣りしてしまう部分がある。
- 現IWGPジュニアチャンピオン、ドラゴン・リー
- 前IWGPジュニアチャンピオン、石森太二
- まだ直接負けていないLIJ、鷹木信悟
- 成長著しいIWGPジュニアタッグチャンピオン、SHO
と優勝候補が偏っているといわれてもおかしくない。
そんななかBブロックのメイン3連戦。
今年40歳、ベテラン選手と言われてもおかしくない。
年々コンディションも上げずらくなっていると思う。
そんな中でも近年の下ネタおじさん、監督スタイルなど駆使して不安視されているBブロックを引っ張っている。
仮に40歳の田口隆祐がBOSJをセイシ(制し)、イクところまでいくとなれば新日ジュニアから更に目が離せなくなるだろう。