内藤哲也選手がノーコメントが続いている。
BOSJ26が始まってからフル参戦しているが、いまだに一言も発していない。
”言葉”という武器を手に入れることによって、2015年の制御不能ターン以降(敢えてヒールターンといわず)活躍は言わずもがな。
- プロレス大賞MVP2年連続
- Numberプロレスラー総選挙2年連続1位(2019年も1位濃厚)
- グッズ売り上げぶっちぎりの1位
グッズ売り上げに関していえば、レインメーカーどころではない。財務省である。お金を刷っていると錯覚してもおかしくない。
内藤哲也というレスラーとは?と聞くと”言葉”と答える人も多いだろう。
そんな内藤哲也選手がノーコメントを決め込んでいるとなれば考察しないわけにいかないのだ。
BOSJの最中だから邪魔をしないようにしている?
BOSJだからおとなしくしているか?
いや、内藤哲也はそんなたまではない。
解説に入っているミラノさんに対してはコメントするかしないかについて言及しているのだ。
また去年のBOSJでもしっかりとコメントをしている。
何なら出場中の選手に対してもコメントをしている。
なんならバックステージで漫才までやってのける制御不能っぷりだ。
ということでBOSJ中だからという線は消える。
しゃべんなよ!と言われたから?対戦相手に飯伏幸太がいないからか?
飯伏選手に「しゃべんなよ」と言われたから?(少しは冗談を挟ませてくれ。もうしないから。)
冗談はさておき、対角線に飯伏幸太がいないからか不満でだんまりを決め込んでいるとも考えられる。
この線は十分にあり得る。
私自身も試合での飯伏幸太のことを高く評価しているが、人としての飯伏幸太を評価していない。
もう無茶無茶すぎて笑えないところが多々ある。。。
内藤選手は私と同じような評価しているのではないかと考える。
ただより近いところで飯伏選手を見てきた内藤選手は、今回飯伏選手がBOSJを巡業しないことに関して「でしょーね」で終わりそうでもある。
そう考えると飯伏がいないからノーコメントを貫くというのも考えから除外されるだろう。
SANADAからヒントを得た、「ノーコメント」を使った期待感の上げ方。
私の考察は、ずばりSANADA選手からヒントを得た、「ノーコメント」を使った期待感の上げ方だ。
SANADA選手は先シリーズ、オカダ選手とIWGPヘビー級の試合で興業のオオトリを見事に務めた。
SANADA元年とまではいかないまでも、お客さんにSANADAを知らしめた。
前哨戦の中で特に目を見張ったのが、バックステージコメントのメリハリだ。
スパっと一言だけの時もあれば、二言三言しっかりとコメントもする。そしてノーコメントの時のあるのだ。
このバランス感覚がSANADAの大躍進のカギになっていたことは間違いない。
方や内藤選手は毎回毎回律義にコメントを出している。それも全選手のコメントをチェックしたうえでだ。
これはなかなかできることではないし、内藤選手が支持される要因の1つだろう。
ただ今回はシリーズではノーコメント。
これは、SANADA仕込みのノーコメントを利用して6.9 DOMINION大阪城ホールでの新たな期待感を持たせようとしているのではないか。
実は内藤選手は過去にも良いと思ったものはすぐに取り入れたことがある。
それは、vsクリスジェリコ戦でのことだ。
またインターコンチネンタルとIWGPヘビーの両戴冠。
これもCody選手からヒントを得ている。
内藤 かつて俺も、NEVERのベルトを保持しながらIWGPヘビー級王座に挑戦したことはありましたけど……(2014年1.4東京ドームでオカダ・カズチカに挑戦)。最近ってそういうのが無かったじゃないですか。だから、もうそういうのは認められないのかなと思っていたら、Codyの挑戦がアッサリ認められた。結局、Codyはベルトを獲れませんでしたけど、アレを見て俺はこのリングでまだ誰もやったことのない、史上初の偉業を目指したいと思い始めましたよ。じゃあ、インターコンチネンタルのベルトを持ったまま、IWGPヘビー級を獲りにいこうかなと。
このように良いと思ったものは全て取り入れるのが内藤哲也というレスラーだ。
言葉という武器を手に入れTop of Topまで上り詰めたレスラーが、ノーコメントという隠し刀を手に入れるとなるとどこまで登りつめるのだろうか。
楽しみ止まらない。