7.24 G1 Climax29 広島大会のメインは内藤哲也vs石井智宏。
私的にはG1公式戦の勝ち点2以上に重い試合だと私は考えている。
それはインターコンチ vs Never無差別級ということではない。
内藤選手と石井選手は、プロレスに対する考え方が正に水と油なのだ。
内藤選手は常に変化を好むのに対して、石井選手は自分を変えないことを貫いてきた。
どちらが正解というわけではない。それは各々が新日本プロレスで自分のポジションを確立していることをみれば分かる。
そんな二人の試合だから勝ち点2点とかチャンピオン同士の対決とか抜きにして楽しみたいのだ。
水と油だからこそ面白いのがプロレス
二人の性格、価値観、プロレスは完全に水と油だ。
ただプロレスが噛み合わないというわけではない。
むしろ内藤vs石井の試合は新日本プロレスでは特別なカードだろう。
内藤選手のスカした攻撃に対して、石井選手がキレる。
石井選手の真っ向のからの攻撃に対して、内藤選手がギリギリのところで切り返す。
こういった試合は今回の試合だけでなく、2016年のIWGPヘビー級選手兼試合や2017年の権利証マッチなど実は名勝負が多い。
G1 Climax29 公式戦4試合目で内藤哲也のプロレスが観れた
さて今日の試合の話をしたいと思う。
G1 Climaxでは30分1本勝負で短い時間で試合を盛り上げ切らなければいけない。そのために通常の試合よりもピークを前に持ってくる必要があると私は考えている。
それにしても今日の試合を観ていると20分やる流れの試合ではないように見れた。序盤から内藤選手、石井選手が共に仕掛けていった。
前のめりの試合展開に見えたのが、逆にそれが功を奏したのだった。
内藤選手のファンは、久しぶりに内藤哲也のプロレスを全部見ることができた。
フライングエルボーアタック
雪崩式フランケンシュタイナー
グロリア
バレンティア
コリエンド式デスティーノ
正調でのデスティーノ
ほぼ全部の技を観ることができたのではないだろか。
下のポーズなんて凄い久しぶりなんじゃないだろうか?
そして最後はマイクで”デハポン合唱”と100点満点の興行だったのだ。
正直に話すと、G1 Climax29が始まってから3試合を消化したが、結果!結果!ばかり気になってしまい、試合は楽しんでいたが中々入り込めないでいた。
4試合目で石井選手にあたり、そして勝利することができたのは内藤選手からしたらG1 Climax29を勝ち残るための好材料になっただろう。
ロスインゴに加入して初めてマイクをした広島で4年ぶりのシングルマッチで勝利となると、内藤選手自身が応援するカープ同様に逆転の内藤哲也に期待したい。