G1Climax ジョン・モクスリー 矢野通

矢野がジョン・モクスリーに土を付ける。ある意味メインイベントで矢野通がG1に必要な理由を証明

G1 Climax29 8.1 博多大会のジョン・モクスリー vs 矢野通の試合が行われた。

結果は矢野選手がモクスリー選手に快勝を収めたのだが、会場で見ていた感想は実質メインイベントだった。

理由は簡単で、この試合にモクスリー選手が勝つと内藤選手の優勝決定戦進出がなくなるのだ。

会場人気No.1の内藤選手が優勝決定戦の可能性が絶たれるとなると自然に矢野選手に応援が集まるというわけだ。

 

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この試合は上記の記事でも書いたが、会場は異常なくらいの矢野一色ムード。

ある意味内藤哲也の支配力が、ここまで来ているのか?というのを気づいた試合になったのだ。

 

ただ結果はもちろん矢野選手の場外リングアウト勝ち。

ただ結果に目が行きがちだが、内容も100点満点であった。

前哨戦のフラグをきっちり回収する名プロデューサー

7.30 高松大会でDVDを売るというプロデューサー兼実業家としての顔をリングで見せた矢野選手。

 

このフラグから矢野選手が何を仕掛けてくるのか感がていた。

  • 今度はカレーを売るのか?
  • DVDの過去作を売るのか?
  • 登別市をアピールするのか?

などなど予想したが、さすが敏腕プロデューサー兼実業家、予想を簡単に裏切ってきた。

なんと昨日の5,000円を倍の10,000円にしてモクスリー選手を買収しようとしたではないか。

アメリカ人相手に買収を仕掛けるなんて新日本プロレスでは矢野選手ぐらいだろう。

失敗には終わったがヒラヒラと舞う1,000円札は見て笑わないわけがない。

熱い熱い福岡の会場は笑いの渦に包まれるのであった。

 

場外戦になると得意のテーピング攻撃。

最初は自身がテーピングの餌食になったが、そこは矢野選手。

今度はモクスリー選手と海野選手を二人三脚状態にして場外カウントで勝利。

福岡市民体育館は歓喜の矢野ワールドで幕を閉じたのだった。

とても良いメインイベントだった。

矢野通はG1 Climax29に必要な理由

真夏の最強決定戦に相応しいんか?という意見は毎年出ている。

私が考えるに矢野選手がG1 Climaxに出場し続けるのは、新日本プロレスが魅せるプロレスの幅を広くすることが理由だろう。

確かに魂がこもったエルボー、綺麗なハイフライ攻撃、意地と意地のぶつかり合いが新日本プロレスが提供するプロレスの根幹だろう。

しかし、それだけでは人は飽きられてしまう

コンテンツの人気を長く持続させるためには、幅を持たせて時には対照的なものを魅せることも重要なのだ。

 

我々の普段の生活が、仕事して帰ってきて寝るだけ。こんな生活楽しいだろうか?

プロレスという普段では味わうことが出来ない娯楽があるから、また明日から仕事に行けるではないか?

また娯楽がプロレスだけでいいのか?

旅行も行きたいし、テレビだった観たいし、音楽だって聴きたい。

人生にも幅が必要なようにプロレスにも幅が必要なのだ。

ヘビー級選手の中で、こんなにも幅を持たせることが出来る最適なレスラーは矢野選手しかいない。

これこそが毎年G1 Climaxに矢野通という男が必要な理由だろう。

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