G1 Climax29 8.12 日本武道館の飯伏幸太 vs ジェイ・ホワイト。
昨年準優勝の飯伏選手が悲願の初優勝を飾ったのだ。
まだ試合を見ていない人は新日本プロレスワールドで優勝決定戦を見よう。
それくらい優勝決定戦にふさわしい試合だった。
まずは試合を見たのちに、このブログを読んでほしい。
「みんなで盛り上げていくぞ」と言った意味。
試合後のマイクパフォーマンスがとても象徴的だった。
飯伏「この『G1』は、僕にとってホントに人生でも一番大切な1ヶ月になりました。去年、僕は決勝で負けることになりました。でも、今日、こうやって1年ぶりにまた決勝のリングに立つことができて、そして、そこで勝つことができて、ホントにうれしいです。でも、これは、今回(『G1』に)出場した20名、そのほか全選手が頑張ったから、こうやってこの武道館、満員にすることになったと思います(※大拍手)。
~中略~
こうやって、ドンドンドンドン新日本プロレスを、みんなで大きくして行きたいです。わかります。僕が言うことじゃない。でも、僕に言う権利が回って来たんで、言わせてもらいます。もう1回言います。こうやって、みんなで! みんなで! 新日本プロレスを、プロレス界を、盛り上げて、行くぞーー!!」
参考:新日本プロレス
特に驚いたのが、飯伏選手が自分だけの努力ではなく、「選手一人一人のお陰で武道館を超満員札止めにすることが出来た」と言ったことだ。
そして、「僕に言う権利が回って来たんで、言わせてもらいます」と言い、
「みんなで新日本プロレス、そしてプロレス界を盛り上げていくぞ」と言った。
自分!自分!自分!の飯伏選手が他人のために闘っていたのだ。
これに深い意味があるのではないか?
選手・ファンと一致団結して、他者と協力してプロレスを広めることを覚悟したのだ。
団体のトップとしてプロレスを広めようとしているオカダ選手。
試合に出続けることでプロレスを広めようとしている内藤選手。
持ち前のタフさで様々なメディアに発信していきプロレスを広めようとする棚橋選手。
そして、選手・ファンを同じ方向に引っ張りプロレスを広めようとする飯伏幸太が誕生したのだ。
新日本プロレスの新しい時代とは?ずばりプロレスを超えるということ。
飯伏選手が「新日本プロレスは新しい時代に進みます!みんな、一緒について来て下さい。」といった。
さて、新しい時代とは何か?
海外戦略なのか?
私の予想では、「究極のファンビジネス」だ。
例で言うとYoutuber、アイドルなど好きだから応戦したくなる。といった部類のことを指す。
細かいファンビジネスについては割愛する。要はファンになってもらいお金を出してもらうビジネスのことを指す。
ファンビジネスは基本「好き!」という感情しかない。
しかしプロレスには「嫌い!」という感情も乗ってくる。
さらにプロレスには独自のドラマを絡ませることが出来る。
これこそが他のファンビジネスにはない「究極のファンビジネス」になるのではないか?
飯伏選手がこれに気付いているのかどうかはわからないが、これこそが新しい時代なのだと私は考えている。