ザック・セイバーJr選手のバックステージコメントが面白い。
既に有料級のコンテンツであり、DVD化も視野に入れて欲しいぐらいだ。
だが、そこは新日本プロレスとザック選手、なんとなんとYoutubeで無料公開しているだ。
しかもザック選手単体でChapterしてくれているのでストレスなく見ることが出来る。
さらになんとなんと、日本語字幕もついているので英語が出来ない人も100%楽しむことが出来るのだ。
今日はそんなザック選手のコメントをまとめたので、ぜひ本場ブリティッシュのブラックジョークを楽しんでほしい。
※随時更新していく予定ですのでブックマークをお願いします。
SANADA戦:7.6 アメリカン・エアラインズ・センター
SANADA選手に負けてご立腹のザック選手。
しかし対戦相手のSANADA選手のテクニックをしっかり褒める英国紳士っぷりを見せる。
と思ったのも束の間、アメリカ人相手に皮肉るのだ。
自分のレスリングは「犬にシェークスピアを読み聞かせる」なんてセンスはザック選手にしかない。
オカダ・カズチカ前哨戦:7.13 大田区総合体育館
前哨戦では、「レインメーカードルの顔を俺にしろ」と要求。
Twitterでも追い打ちをかけていたぞ。
Oi @bankofengland, I expect you to make these notes legal tender when I win the IWGP Heavyweight title on Aug 31st at the @CopperBoxArena. pic.twitter.com/c1MDvfmCKA
— ZSJ. Ⓥ (@zacksabrejr) July 14, 2019
オカダ・カズチカ戦:7.14 大田区総合体育館
ROYAL QUESTの事を考えるとザック選手か?と予想したが、オカダ選手が貫録勝ち。
となると、ザック選手は荒れに荒れるのだ。
まずはバックステージを破壊。
大暴れした後に自分の後頭部を壁に叩け付ける自爆するザック選手。
マイクに”ゴンッ!”という音が乗ってしまったぞ。
棚橋弘至、前哨戦:7.15 札幌きたえーる
棚橋選手推しは見ないこと推奨するバックステージコメント。
いつもはお茶らけているがマジな表情で、
お前の膝はチューインガムで繋がれているぐらいボロボロ
史上最高のレスラーだったのは過去の話
今までお疲れ様でした。
と言いたい放題なのだ。
笑顔がないところが逆に怖くて面白い。
棚橋弘至戦:7.18 後楽園ホール
昨日さんざん馬鹿にした棚橋選手から屈辱の敗戦。
となれば、もちろんお決まりの大暴れ。
レフリーはカウントを数えられない大馬鹿やろう呼ばわり。
そして終盤に差し掛かるとスポンサーが書かれている壁紙(ポスター)を剥がす。日本人ではありえない行動だ。
バットラック・ファレ、前哨戦:7.19 後楽園ホール
挨拶代わりにBullet Clubのことを「CHODE CLUB※」とバカにする。
※ chodeとはここでは書けないシモのことです。
バットラック・ファレ戦:7.20 後楽園ホール
今大会初勝利。
フェレ選手をリングアウトで芸術的に勝利した後のコメントだ。
そうなれば、3点くれても良いくらいだろ?と饒舌になるのがザック選手。
”ZACKY BIG TEKKERS”と発言。(ガソリンに火をつけると言う意味)
ガソリンのジョークがすべると、早々ごめんなさいして、環境問題に触れる。
最後はザック選手らしい自分の今の状況風車に例え、俺は環境保護を考えていることしっかりアピール。
もちろん勝ったのでスポンサーのポスターはそのまま!
EVIL、前哨戦:7.24 広島サンプラザホール
動画はなし。
ザック「次はEVILだよな。だけど俺には、『はい、ザック、ハロウィーンジャックは見つかったかい?』って言ってるようにしか見えない。そんなことにムダなエネルギーを使って。成長してないな。お前の中身は毎日がハロウィーンだ。俺の子供に話せば喜ぶ程度の三文小説でしかない。何がしたいのかね? 何も得るものはないぞ。もしお前が『G1』で俺に勝ったら、バカ騒ぎだな。でも、そんなことはあり得ない。わからせてやるから、かかってきなさい。もうお前のストーリーに付け足していくページなんてないのさ。まあ、俺のことなんて気にせず勝手にやってな」
参考:新日本プロレス
※誤訳の可能性あり
EVIL戦:7.27 名古屋ドルフィンズアリーナ
先に言おう、神回だ。
一旦落ち着いたと見せかけて緩急を使ってブチ切れる。
そして、最初に言った言葉は「ボリス・ジョンソン」
???今日の対戦相手はEVILでは???
ボリス・ジョンソンがイギリス首相について就任して試合に集中できないと長々と言い訳タイム。
プロレスラーが政治家になるパターンはあったが、バックステージコメントで政治批判をしたのは初めてではないか?
そして安定のスポンサーポスターに八つ当たりだ。
ウィル・オスプレイ、前哨戦:7.28 名古屋ドルフィンズアリーナ
動画はなし
ザック「『G1』も後半戦に入ったな。だけど、俺にとってはどうでもよくなってしまった。次の相手はオスプレイ。ただ、彼との対戦はまた違った意味がある。オスプレイはあの通り天才的だよ。でも、それを潰してやる。彼と闘えると考えると、興奮するよ。いよいよだ、いよいよ。彼とシングルマッチで闘うのはね。UK(イギリス)では何度も闘ってるけど(※ほかにアメリカ、ドイツでも)。オスプレイもここで負けたら敗退だから、必死だろうね。彼は強豪だし、いつも好勝負になる。『いい試合になる時もある』っていうんじゃなく、いつもね。彼は強いし、動きも速いし、なるべくして、そうなるんだ。フライングテクニックだけじゃない。ブリティッシュヘビー級チャンピオンと『BEST OF THE SUPER Jr.』優勝者との闘い。勝った方がトップ。いや、どっちが優れているか。どういう内容になるのか興味あるだろ。想像もつかないぐらいことが起こるかも。どんなミラクルが起きるか。“ミラクル”という言葉だけでは言い表せないよ。想像を超えた闘い。世代を超えて見てもらいたい闘い。それほどの一戦なんだ。この試合に見向きもしないなら、メディアなんて相手にしないよ。さあ、どんな闘いになるかなあ……」
参考:新日本プロレス
※誤訳の可能性あり
ウィル・オスプレイ戦:7.30 高松総合体育館
オスプレイ選手に勝利してTEKKERS(テッカーズ)として悠々と登場。
まずはオスプレイのプロレスの才能は認めた後にコメントが下手くそと下げる。
そして高松でオスプレイvsザックのカードやらなければいけないんだ?東京ドームか両国国技館だろ?とご立腹の様子。
※まぁたしかに高松は交通の便が悪く、周りに何もないのでザック選手の言い分もわかる。
ランス・アーチャー、前哨戦:8.1 福岡
ノリノリで「Everybody dies」を歌って登場したザック選手。
難民問題や家畜の問題に触れて、バックステージコメントで自分の思いを発信するザック選手。
しかし中盤は同じ鈴木軍として最大限アーチャーに敬意を表すのだ。。
「俺はビーガンだがら長生きできるだ。でも、明日死ぬかもしれない。それくらいアーチャーはヤバい。」
とコメントした後に、なぜかテクノロジーで電脳世界に生き続ける未來やザック選手自身の哲学を語ってくれた。
これはプロレスのバックステージコメントなのか?
ただ面白いだけじゃない。ザック選手の教養の深さと信念が伺えるバックステージコメントだ。
ランス・アーチャー、前哨戦:8.3 大阪
敗戦したら大暴れ、勝利した饒舌。
このパターンは覚えられただろうか?
同門のアーチャー選手から勝利したのでもちろん饒舌なザック選手を楽しめる。
今回は自分を「ブライアン・イーノ(音楽家)」に例えるくらいの上機嫌。
当日の試合を彼のアルバム「ミュージック・フォー・エアポート」に例えるくらい頭もさえわたっていたぞ。
最後は自分がビーガンであるためビタミンB12を摂取していないことをアピール
ビタミンB12を取ってないのに勝っちゃう俺ってすごくない?と上機嫌でバックステージを後にするのだった。
※ビタミンB12は豚肉に多く含まれ、肉や魚を取らないと摂取できない。
飯伏幸太、前哨戦:8.4 大阪
前哨戦で対角線上に飯伏選手がいないことに腹を立てて登場するザック選手。
そして前哨戦は「IBUSHI」ではなく、「BUSHI」と試合を行われた。
なんでもやりたくないことリストのトップが「BUSHIと闘うこと」らしい。
前哨戦できないなら休みが良かったと不満ひとしきり述べた後に、次の飯伏戦の意気込みも忘れないのも英国の匠たる所以だ。
飯伏幸太:8.7 浜松アリーナ
対飯伏戦で2勝4敗となってしまったザック選手。
椅子、バックのスポンサーポスターを使って悔しさをアピール。
最後はこれからも飯伏とのストーリーは続くことを残し控室に行こうとしたが、向かった先はなぜかトイレ。
それも女子トイレに向かったのだ。
これにはザック選手も怒るか?と思ったが、「教えてくれよ」と落ち着いた口調で控室に向かったのだ。
KENTA、前哨戦:8.8 横浜文化体育館
NOAH時代にジュニア選手として共に戦っていたザック選手とKENTA選手。
この日もニッコニコで現れ、かつての先輩に対して敬意を表しつつも、そこは前哨戦。
あのころ勝てなかったKENTA選手へタップアウトをすること誓うのだった。
ザック選手らしくないが少々感慨深いものがある様子だった。
KENTA:8.10 日本武道館
最終戦で優勝決定戦進出がなくなったザック選手。
相手はNOAH時代からリスペクトしているKENTA選手だった。
試合後にコメントではなんとザック選手から、
「KENTAはいろいろ言われているけど気にする必要ない。どうせファンは全員バカ」
「KENTAは武道館を満員札止めにした時のメインイベンター」
と言ったのだ。ヤバいカッコよすぎる。。。
そして「ROYAL QUEST」ではセミでもいいから、ブリティッシュヘビー級の試合を組んでほしいと謙虚にアピール。
あの悪態をついていただザック選手はどこに行ってしまった。
タッグマッチで棚橋弘至:8.11 日本武道館
タッグマッチながら棚橋に3カウント取られてしまったザック選手。
今回は棚橋選手に対して英語のことわざを用いて挑発してきた。
英語のことわざで「A cat has nine lives.」がある。
意味は「なかなか死なないやつ」という意味から「しぶといやつ」という意味で使われるようだ。
イギリスで試合が組まれるならお前を倒す!そして棚橋選手の髪の毛でウィッグを作るとアピールしたのだった。
タッグマッチで棚橋弘至:8.12 日本武道館
G1 Climax最終戦を勝利で飾り、ノリノリのザック選手を観れてハッピーだろう、私は超ハッピーだ。
まずはベルトの位置を間違えるおっちょこちょいな一面を見せる。
そして饒舌に
「棚橋はまだエースと言っているのか?俺はイギリスのエースだ。でも、この呼び方ダサいからそう呼ばないでね。」
という、一回上げてから落とすザック選手。
最後は前日の「A cat has nine lives.」になぞって、「お前の残り3つの命を新しい技で頂く」という中二病な発言するのだった。
晴れて地元イギリスでエースvsイギリスのレジェンドの試合が組まれたが、セミファイナルとは思えない極上カードだろう。