Road to Destructionの後楽園ホール3連戦で行われた内藤哲也とジャイ・ホワイトの前哨戦。
9.22 神戸大会でインターコンチ王座をかけて2回目の直接対決を行うわけだ。
Destructionシリーズのオオトリの試合、4本柱のうち2名の直接対決、何よりIWGPヘビーとインターコンチの2冠に向けてどちらも負けれない試合だ。
内藤選手、ジェイ選手共に大好きな選手なのだが、私が思い描いていた前哨戦とは少々違う。
この記事では内藤・ジェイの前哨戦で感じた違和感について書きたいと思う。
内藤哲也がジェイ・ホワイトを認めた?いや惚れ込んでいる。
一つ目の違和感は内藤選手がジェイ・ホワイトの実力を認め合っているということだ。
というよりも、ジェイの才能に惚れているようにも見えた。
まずは内藤選手のコメントを確認しよう。
8月30日バックステージコメント
内藤「『インターコンチネンタル王座とIWGPヘビー級王座を同時に戴冠することがマイ・デスティーノ』? オイオイオイ、それは違うなあ~。まあ、こうしていち早くIWGPインターコンチネンタル王座獲りに名乗りを上げたこと、このプランをこうやって皆様に伝えていること、それは素晴らしいことだよ。」
出典:新日本プロレス
9月4日バックステージコメント
内藤「ジェイ・ホワイトの実力は間違いないだろうね。偶然で、『G1 CLIMAX』優勝決定戦まで進めるほど、甘いリーグ戦じゃないから。だから彼の実力は間違いないと思いますよ。俺自身も3カウント獲られたわけだし。」
出典:新日本プロレス
9月6日バックステージコメント
内藤「ジェイ・ホワイトを相手にすると、自然と笑顔になっちゃうんだよね。ジェイも一緒でしょ? 俺を相手にすると、自然と笑顔になっちゃうんでしょ? 最終戦まで時間があるから、これから毎日、タッグマッチで顔を合わせるわけだからね。今、この瞬間を、一緒に楽しもうぜ。カブロン!」
出典:新日本プロレス
最近の内藤選手はリスペクト寄りのコメントも残しているが、ここまでベタ褒めするのは珍しくないか?
内藤選手はジェイ・ホワイトという稀代のヒールレスラーを認めているのだろう。
自分が成しえなかった20代でIWGPヘビー級王座。
さらには、どの会場でも起こる”内藤”コールとは対照的な、世界中どこでも起こるジェイ選手への大ブーイング。
この前哨戦を見えてると、ジェイ選手をさらに次のステージに引き上げようとしているようにも見える。
またヒールの幅をレクチャーしているようにも見える。
内藤選手がジェイ選手の光るもの感じているのは間違いない。
この前哨戦は先輩レスラーとしての内藤哲也を感じないだろうか?
内藤の声援がジェイのブーイングを上回っている状況。
もう一つの違和感は、ジェイ選手に対するブーイングが小さいことだ。
確かに後楽園ホールはジェイファンも多いためブーイングが起こりにくいのは分かる。
だがブーイングがあまりにも小さい気がする。
これにはジェイ選手も少々やりにくそう。
必至にブーイングをもらいに行こうとバックステージコメントでもアピールをしているが、どこか弾け切っていない。
私が考えるに内藤選手の声援が大きすぎるため、ブーイングが起きにくい状況になっているのではないか?
内藤選手の声援を送るタイミングとジェイ選手のブーイングが送るタイミングが被ると、どうしても内藤への声援が強くなってしまい、ジェイ選手は思うとおりに試合を進められていないのだ。
内藤の声援を超えなければ真のNEW ERAは起きない。。。
内藤選手の声援は世界中どこにいっても大歓声だ。
過去に一度プロレス観ない人の前で内藤選手の入場を流したことが、内藤選手の入場時はプロレスを知らない人、内藤哲也を知らない人でも釘付けになるほどだ。
はっきり言うと内藤選手の人気は別次元のところにある。
何が言いたいかというと、
ジェイ選手には内藤哲也の別次元の声援をかき消すほどの大ブーイングを起こさなければならない
ということだ。
そうしなければ真のNEW ERAは起きない。
しかしこれを成しえた時にジェイ・ホワイトの時代となると予想している。
内藤選手自身もそれに気づいているのだろう。
ジェイ・ホワイト選手には前哨戦で内藤選手から得たものを神戸大会で爆発させてほしい。