レビュー 棚橋弘至

棚橋弘至の”カウント2.9から立ち上がれ 逆境からの「復活力」”を読んだ感想。ちょっとネタバレあり。

2019年6月14日

今日はカウント2.9から立ち上がれ 逆境からの「復活力」を読んだ感想を書こうと思う。

本の内容はカルチャーメールマガジンの「逸材逸話」をまとめたものである。

元がメルマガなので分かりやすい文章言葉でまとめらえており非常に読みやすいのでオススメしたい。

私は生粋の内藤哲也ファンだが、「カウント2.9」という、これぞプロレスラーの書籍という内容から手に取ってしまった。

今日はそんな”カウント2.9から立ち上がれ 逆境からの「復活力”のちょっとした感想とちょっとしたネタバレを書いていこうと思う。

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ネタバレと言っても、内容のさわりを私なりに解釈しており転載しているのではない。

ヤジ・ブーイングについて

この本ではヤジ・ブーイングについて棚橋選手なりの考えを述べている。

私の解釈は「大人なんだから良し悪しの分別はわかるだろ」ってこと。

普通の大人なら人に対して「壊れろ」なんて言わない。

ただ流石逸材。壊れろと言った人への配慮をして本件を扱ったのだ。

どんな内容だったかは本を読んで欲しい。

膝・肘ののケガについて

2018年2月、札幌大会で膝やMSGでの肘のケガについても赤裸々に語っていた。

まぁ大方の予想どおりだと思うが、棚橋選手の膝はもう治らない

膝や肘のような関節はけがをしたら終わりなのだ。

良く知らない人のために補足しておくと、関節は使えば使うほどダメになるし鍛えてることが出来ない

膝や肘の強さは生まれ持った強さに大きく左右するし、単なる消耗品なのだ。

今、この現実を受けとめて出来ることをでプロレスをしようともがいている棚橋選手。

この本を読みながらウルっときてしまった。

棚橋弘至が掲げた10か条

個人的に一番面白かったのがこのエピソード。

ネタバレになるから10か条全部は書かないが、どれもこれも「小学生か!」ってツッコミたくなるものだ。

で、中でも親近感がわいたのが、「こぼしたプロテインは拭く」だ。

私もトレーニングが趣味なためこの気持ちがよくわかる。

妻にはよく「プロテインこぼれてたよ!」と注意されている。

私は世の奥様方に言いたいがある。

プロテインやBCAAなどの粉はこぼれる。

それぐらい許してやってくれ!

パパはわるものチャンピオンの撮影秘話

40歳で映画主演デビュー。

器用じゃないタイプの棚橋選手が撮影に奮闘する様子が描かれている。

撮影の日程的には2017年のG1 Climax真っ最中と予想できる。

映画の内容もG1の内容が入っているので少々ダブる部分があり、ファンなら映画と合わせて楽しんで欲しい。

余談だが、この映画の見どころは田口ジャパンの演技力だ。

ケニー・オメガ選手について

ケニー・オメガ」と直接名前が書かれているわけではなかったが、2019年イッテンヨンのことを言及している部分もあった。

棚橋選手がこの時にずっと言っていた、「食傷気味」という意味にも触れられているので読んでみて欲しい。

本を読んだ総括。そして、こんな人に読んで欲しい。

本の内容はというとプロレスラー棚橋弘至を知っている人が読む内容になっている。

ただ現在進行形で新日本プロレスを観ている人はぜひ読んだ人欲しい

オカダ推しだろうと内藤推しだろうと内容がすっと入ってくる。

また普段本を読まない人でも読みやすい

文章は難しい表現を使用しておらず棚橋選手が語り掛けるように書かれている。

また最初から最後まで全部を読まなければいけないわけでなく、1章、1節ごとにエピソードを交えながら本の内容が進むのでライトに楽しむことが出来る

 

では肝心の本の内容だ。

率直な感想は、「棚橋弘至って不器用なんだなぁ」だ。

でも、だからこそ、こんなに愛されるレスラーなんだろう。と思った。

何でも器用にこなすタイプのレスラーで言えば、中邑真輔田口隆介、最近だとケニー・オメガジェイ・ホワイトもそうだろう。

ただ棚橋選手はこれらの選手と違いすこぶる不器用だ。

そして目の前の課題にぶつかった時に、意外にも正面突破の非効率で時間が掛かる方法を選択していると思う。

だからこそ私を含めた普通の人は心を奪われるのではないだろうか。

自分と重なる部分があり、共感してしまうのではないだろうか。

この不器用さが40歳を超えて、身体もボロボロ、新たなスターがどんどん誕生している中でも今もトップ戦線で生き残っている要因なのではないだろうか。

 

そして最後の私思いを少々。

この本で最も伝えたかったことは「続けることの大事さ」ではないだろうか。

随所に自分の努力の過程をつづっている。

何でも愚直に続けていき、少しづつ調整しながら今の棚橋弘至というレスラーが確立された。

それは一重に「続けたからだ」。

あるレスラーが物事変わるのは一瞬といったが、私は間違いだと持っている。

間違いというか正確には

まじめに努力を続け、積み重ねた結果、物事は変わる。だから続けろ。いつか物事で変わるチャンスが来る。その時の物事が変わるのは一瞬だ

という枕言葉付くと私は考えている。

要は努力を続けると、チャンスが巡ってきて、そのチャンスを掴めば、物事が一瞬で変わるということだ。

そう考えると私は25歳~40歳までのプロレスファンの男性は読むべきだろう。

大人になり、普段の生活でも何かを続けることをやめていないだろうか?

トップに行く人はすべからく「続けている」。

レスラーだろうが、学者だろうが、サラリーマンだろうがみな続けている。

この本はそんなことを棚橋弘至選手の言葉で教えてくれる本なのだ。

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P.S.

最後にDOMINIONでは新必殺技が披露された。

変形スリングブレイドとなっていたが、ファイナルカットのようにも見えた。

仮面ライダー好きの棚橋選手がどんな技名を付けるか楽しみだ。

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