「トランキーロ 内藤哲也自伝 EPISODIO 2」が発売。
早速読んだので、ちょっとネタバレと私の感想を書いていこうと思う。
※ネタバレと言ってもほんのちょっとだけです。
まず先に行っておくが、新日本プロレスのオフィシャルスマホサイトの会員は買う必要が全くない。
この本は新日本プロレスのオフィシャルスマホサイトで既に掲載されている「内藤哲也 自伝」を加筆・修正したものである。
スマホ会員で内藤哲也推しやLos Ingobernables de Japónの人以外は特に進んで買う必要はないのだ。
ただ、スマホサイト非会員の人や最近新日本プロレスの見始めて内藤選手が気になるって人は買って読んでほしい。
今でこそ会場人気No1、グッズ売り上げNo1 の内藤選手が一番不人気でもがいて時期のことが書かれている。
本書は当時起きた事件についてインタビューアーが質問し、それに内藤選手が答える形式で進んでいく。
私はもちろん新日本プロレスのオフィシャルスマホサイト会員であるため内容を一読しているが、熱烈な内藤選手推しとして買った。
そして、やっぱり内藤選手のことが好きだなぁというのを再認識した一冊になった。
プロレスラーに天才はいない。
この本では、内藤選手のレスラーとしての哲学が書かれているわけではない。
ただ1つ哲学じみたことを言っていた。
「プロレスラーに天才はいない」
私はこの発言に内藤選手のレスラーとしての哲学を感じた。
私もそうだがプロレスファンは、「誰が最強なのか?」について議論しないか?
そしてもう一つ、「誰が天才なのか?」についても議論したことはないだろうか?
ただ今をときめく内藤哲也は大の新日本プロレスをファンでありながら、「誰が天才なのか?」の議論を放棄している。
内藤選手はそういう次元でプロレスを考えていないのだ。
またこの本でも随所に試合を盛り上げた、盛り上げられなかったについて多く語っている。
これこそプロレスのベースなのではないか。
うまい、下手、強い、弱い、カッコイイ、面白いなどプロレスはいろんな見方があるが、
ベースにあるのは、どれだけお客様を興奮させられるか?なのだろう。
その内の一つが「天才的」という要素だけなのだ。
天才でなくとも人を喜ばせることは出来る。
天才でなくとも人を興奮させることは出来る。
そういうメッセージを感じる内藤選手の一文だった。
結果はあくまで現在の点でしかないということ。その点は繋がって光が見えてくるということ。
この本では、結果とはあくまで現在の点であることを暗に伝えていた。
そしてその点が繋がって線になり、いつか光が見えてくるということが伝わってきた。
2015年上半期までの大ブーイングの時代に何人が内藤哲也が一大ムーブメントを起こすと予想出来たのか?
過去の失敗やヘイトが点としてあるからこそ、それらが線になり、今の内藤選手の活躍があるのではないだろうか。
今なかなか結果がでてなかったり、物事がうまく行かない人はぜひ「内藤哲也 自伝」読んでほしい。
そして3年後、いや1年後の自分になったと仮定して、今のうだつが上がらない自分にこの言葉をかけてほしい。
『諦めらなければ光は見える』と。