BOSJ26のAブロック初日からとんでもないカードがセミファイナルで発表された。
それは鷹木vsSHOである。
正直言うと鷹木vsSHOの試合はどこかのメインイベントだと思っていた。
BOSJ26でも再注目カードがセミファイナルなのだ。
だがこの試合はセミファイナルでは収まらない試合だった。
鷹木、SHOのシングルまでのストーリー
二人は鷹木信悟選手が新日本プロレス参戦以降に長い間、
- SHOは鷹木がライバル
- 鷹木はSHOは小僧
という感じである種の片思い状態が続いた。
だが、ここ2か月の鷹木選手のコメントを見ると、SHOの実力を認めている。
というよりも鷹木選手は若い時の自分を見ているようにも感じたのか、少しづつプロレスを教えているよう見えた。
また有難迷惑?な先輩レスラーにSHO選手は答え続けた。
潰されても何度も起き上がるSHO選手は鷹木選手によってレスラーとしての才能が花開いたのだ。
IWGPジュニアタッグ戦線で、何度も対峙した二人だが純度100%のシングルマッチはまだやっていない。
鷹木選手、SHO選手の相思相愛の形で同ブロックに入れることを会社に直訴したのだ。
結果、両者はAブロックになり、選手・ファンの念願のシングルが実現したのだ。
試合は鷹木選手の勝利が、SHOはスター素質を十分に見せつけた。
試合内容については特に語ることはない。
パワー×意地でプロレスの試合はここまで熱くなれるのだ。
ヘビーでなくても、飛び技がなくても、関節技がなくても、そんなシンプルな素材で十二分ということが証明された。
この試合は特に説明する必要はなく、ぜひ新日本プロレスワールドで観て欲しい。
で、この試合でSHO選手は弾けた。SHO選手は近い将来ジュニアのトップ戦線にいるだろう。
まずSHO個人の入場テーマを用意し、髪も黒に染め入場した。
それはまさに田中翔の出で立ちであった。
SANADA選手といい、マイナーチェンジが流行っているのだろうか?
冗談はさておき、ヤングライオン時代の熱情にSHOとしてのパワー・テクニックが融合しており、Roppong3KのSHO選手ではなかった。
鷹木選手の技をすべて受け、パワー対決でも引けを取っていない。
また密かにトレーニングを積んだ寝技で鷹木選手を苦しめた。
なんとこの試合で何度も何度もSHOコールが鷹木コールを上回っていたのだ。
このSHOコールはSHOに勝って欲しいというよりも、SHOにはスターになってほしい。という性質のコールだった。
それだけSHO選手は進化し、シングルプレーヤーとして実力を見せつけたのだ。
ただ、それでも勝利には届かなかった。。。さすが鷹木選手、あっぱれの一言だ。
鷹木選手本人もバックステージコメントでSHO選手をきっちり認めていただ。
認めた上で俺の方が上!ということを明言していた。さすがジャイアン。
石森も「セミファイナル>メイン」を認めていた
恐ろしいのはこの試合がセミファイナルであるということ。
会場、ワールドともにこの日のmatch of nightはセミファイナルだった。
このことを一番感じて悔しがっていたのは、石森選手だ。
正直いうと5.3 レスリングどんたくの試合よりも盛り上げきれなかった。
ドラゴン・リー選手に勝ったはいいが、バックステージコメントでは歯切れが悪かった。
ただ会社が決めた試合順で盛り上げきれなった石森選手。
そして会社からの期待以上の試合内容を見せた鷹木選手。
この二人も5.31 愛媛大会である。この試合も要注目だ。