G1 Climax29 8.7 浜松でのオカダ・カズチカ vs EVILについて書きたい。
EVIL選手は勝てば優勝決定戦に望みを繋げるだけでなく、単独首位のオカダ選手に直接勝利かつ飯伏選手に直接勝っていることを考慮すると、一気に優勝決定戦進出へ一番リードする形になる。
浜松は静岡県、つまりEVIL選手の地元静岡でメインとなれば是が非でも故郷に錦を飾りたい。
私も実際に会場を誇んで、ぜひとも「すべては~EVILだ!」の大合唱をしたかった。
https://twitter.com/El_Djang0/status/1158889946679111681
Twitterで同様のことをつぶやいたが反響が大きかった。
メインイベンターとしてのEVIL。
ミラノ・コレクションATさんも含めEVILファンの声が届くのか?
とても楽しみな試合だった。
オカダがチャンピオンの意地。初めて口にした”三冠”の言葉
試合はヤングライオンから上がってきた二人だけあって、起承転結がはっきりと分かるお手本のようなメインイベントだっただろう。
読み合いに次ぐ読み合いで、最後の最後まで分からない試合だ。
ただ最後はチャンピオンの意地が勝った。それくらいギリギリの試合だ。
EVIL選手も棚橋選手に「良い選手になった。」とベタ褒めされるだけはある。
棚橋「ハイフライ(フロー)で、波を起こします。やりたくなくて、ハイフライを使わなくなったんじゃなくて、飛ぶ勇気がなかったから、飛ばなかった。でも、覚悟を決めたんで。(※腰に挟んでいたファンからのメッセージが書かれた紙を取り出して)ちいちゃい子も、女の子も、応援してくれてるから。こないだも言ったけど、自分との、自分の気持ちとの闘いです。先入観を壊す。弱い気持ちに負けない。これで勝ち星先行。よし、あきらめない。そして、EVILにひとこと言っとこうかな。ちょっと、上から言われるのは、本人、気に食わないかもしれないけど。すげぇレスラーになったなあ……」
参考:新日本プロレス
さて、大阪で一番負けたくないライバルから1敗を喫してしまったオカダ選手。
毎年大阪大会以降はオカダ選手のリズムが狂ってしまうのだが、今年はそんなことなくIWGPヘビー級チャンピオンとしてEVIL選手を沈めた。
EVIL選手の地元でアウェーかな?と予想していたがそんなことない。
むしろオカダ選手の声援が勝っていたようにも感じた。
それくらいオカダ選手の支配力はAブロックでは抜きんでていたのが印象的だった。
そして最後に「3冠を目指す」という発言をした。
これは「史上初2冠を目指す」といった内藤選手を意識したコメントなのではないか?
だとすればABの各ブロックを引っ張っていった両選手がこんなところで交わるのに胸が熱くなる。
二人のリーダーとしての役割については別記事で書いているので読んで欲しい。
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明暗分けたオカダ、内藤。二人のリーダーとしての違いとは何か?
G1 Climax29も半分以上を消化して、新日本プロレスを象徴する二人のリーダーの明暗がくっきり分かれた。 Aブロック ...
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EVILには”勝ち星”という結果が欲しい
EVIL選手には勝ち星という結果が欲しかった。
EVIL選手の試合は面白い。それは、いつ、どこで、誰とやってもだ。
だからこそ、勝ち星という絶対的な結果が欲しくなる。
少々いやらしい話をするとEVIL選手は売上という点では、しっかりと結果を残している。
チャンピオンでもない。
ポスターのセンターに顔が乗っていない。
でもグッズはバンバン作られる。
それは売れるからだ。
会場で聞き耳を立てていると、中年男性(以降おっさん)から「なんでEVIL選手にあんな女性ファンや子供のファンかがいるか分からない」という声を耳にする。
これは一人や二人ではない、このG1 Climax中でも毎回隣のおっさんはEVIL選手の人気にクエスチョンマークを出している。
それもそうだ、おっさんには分からない。これは女性の心理をうま~く付いている。
この話は話せば長くなるので端的に言うと、2枚目よりも3枚目を好きになる人は女性に一定数存在するのだ。
そこを怪奇レスラーというキャラに乗せて、新日本プロレスでその領域のファンを独占しているのだ。
さらに言うと、この層のファンはグッズを買ってくれる。
口しか出さないおっさんに比べたら何倍もだ。
これがある種のガンになっているかもしれない。勝たなくても人気・売上が建ってしまっているのだ。
ただそろそろ目に見える結果として、シングルのベルトやトーナメント戦の優勝が欲しい。
This is EVIL~
Everything is EVIL~
全ては~(ここで頷く)
EVILだ!!!
の大合唱でハッピーエンドを観たいみたいのだ。