2019年 Numberプロレスラー総選挙の結果が発表を確認し、この記事を書いている。
結果は棚橋選手が一位に返り咲いた。
私が応援していた内藤選手は僅差の2位と最後のNumberプロレスラー総選挙に花を添えることができず非常に残念だ。
内藤選手のインタビューがNumberに掲載されており、
- 3年連続の難しさ
- IWGPとICを史上初両戴冠することの意味
- トランキーロに隠れた内藤哲也の美学
という3点が私の刺さった部分。
実際にどのように書かれていたかは、ぜひ内容は自分の目で確認してほしい。
念のため順位を確認しておくとトップ6は新日本プロレスで独占したのだ。
- 棚橋弘至
- 内藤哲也
- オカダ・カズチカ
- SANADA
- 飯伏交代
- 高橋ヒロム
3年連続1位の難しさとそこに立ちはだかる棚橋弘至
特に印象的なのが、3年連続1位の難しさについて内藤選手は語っていたことだ。
単年ならば一時の勢いで受賞が可能。
2年連続は時代の流れをつかめれば行ける。
ただ3年連続は神がかり的なものが必要になってくる。
このあたりの難しさを内藤選手は十分に把握していた。
過去には東京スポーツ主催のプロレス大賞MVPも2016年、2017年と2年連続受賞した。
だが期待された3連覇も2018年の受賞は棚橋選手がMVPになり、今回と同様に受賞を阻まれた。
内藤ファンからすれば悔しいが、やっぱり棚橋弘至は底時からすげぇと言わざるを得ない。
東京スポーツのプロレスラー大賞MVPに続けて、Number総選挙も取られてしまったのだから。
棚橋弘至のプロレスを体現しているかのようなあっぱれな1位。
その昔、内藤選手が追っていた棚橋選手。
ちょっと前は、棚橋選手が内藤選手を追っている。
そして今二人の人気・実力は並んだのだろう。
リングの上では2017年のG1公式戦を最後に試合を行っていない。
次は二人がいつ交わるのかわからないが、静かにその時を待ちたいと思う。
両戴冠のエゴイズムにスターダストと制御不能を感じる。この変化の先に次の内藤哲也があるのか?
両戴冠についても書かせてほしい。
かつて内藤選手には3つの夢があった。
- 新日本プロレスのレスラーになること。
- IWGPヘビー級のベルトを20代で巻くこと。※実際にIWGPヘビー級のベルトは20代での戴冠ではない。
- 東京ドームのメインに立つこと。
これらのは夢は2018年のイッテンヨンですべて達成させてしまった。
そのためか2018年の内藤選手は勢いが落ちてしまっていたのは間違いない事実。
そう、燃え尽き症候群になったのだと思う。
夢の達成後、2018年最初に「6大ドームで興行を行う」という目標を書けたがファンには刺さらなかった。
スケール観が大きすぎて、ファンからしたら「ドームでやるから何??具体的プランは?」という感じなのだろう。
2018年は久しぶりに苦戦を強いられた年になったのはこのためだろう。
そんな2018年を過ごした内藤選手が、2019年イッテンヨン後に打ち立てた新たな夢。
「史上初IWGPヘビーとインターコンチを両戴冠」
「新日本プロレスを盛り上げよう!」とか「インターコンチの価値を上げよう」と言った価値創造には目もくれず、
自らのエゴイズムを前面に押し出してきたのだ。
この内藤選手のエゴイズムに「スターダスト」と「制御不能」を感じてしまった。
正直言うとロスインゴの内藤哲也という選手は成長期は過ぎ、既に成熟期。
あとはどのようにプラスアルファを出して人気を維持させるかが重要になってだろう。
そんなか打ち出した今回の夢。
ロスインゴ発足前のベビー像とロスインゴ以降の制御不能なヒール像を使って、内藤哲也のマイナーチェンジを行うとしているように見える。
エゴイズムの先にどんな変化があるのか、その結果は出るのはG1であるのは間違いないだろう。
両戴冠の重要性については下の記事でも書いていますのでよかったらぜひ。
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内藤勝利、第22代IC王座。焦ってリマッチを要求した理由を考える
6.5 Dominionのセミファイナル、チャンピオン飯伏幸太を破り、内藤哲也がIWGPインターコンチネンタル王座に返り ...
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インターコンチネンタルの刺激的な価値が復活するのか
Number総選挙には語られていなかったが、インターコンチネンタルの価値だ。
今インターコンチネンタルに新たな刺激的な価値が復活してきているように思う。
ここ最近では鈴木みのる、クリス・ジェリコ、飯伏幸太といったレスラーがインターコンチネンタルのベルトを巻いてきた。
その中の軸足になっていたのは、内藤哲也だ。
内藤選手は「インターコンチはいらない」と言いながら、図らずも内藤哲也中心にベルトが回っている。
中邑真輔とは違う刺激的なベルトの価値に近づいているではなかろうか、
「いらない」と言っておきながら狙ってやっている内藤哲也。
やはり、彼の求心力はやっぱり新日本プロレスでナンバーワンだ。
かつてインターコンチに東京ドームのメインを下ろされた内藤選手。
今そのインターコンチのベルトを持って東京ドームのメインに立とうとしている皮肉を内藤選手本人をどう思っているのだろう。
すべては運命(デスティーノ)と言えば簡単だが、何かそれ以上のドラマを感じる。