KENTA 飯伏幸太

KENTAがヒールレスラーとして覚醒。ブリーフケース破壊と前哨戦無しも納得の試合内容

9.16 鹿児島でIWGPヘビー級王座挑戦権利証争奪戦が行われた。

飯伏幸太 vs KENTAである。

飯伏選手は地元凱旋で否応なしにも鹿児島のファンの期待は高まる。

一方のKENTA選手は8.30 Royal QuestでNEVER無差別級を奪取し、ヒールレスラーの価値をビンビンに感じさせている。

 

もちろん本記事ではKENTA選手について熱く書きたいと思う。

KENTA嫌いの方は、最後まで読んでもっと嫌いになってくれれば幸いだ。

過去にもKENTA選手関連の記事を書いているので良かったら良かったら読んで欲しい。

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ヒールレスラーが試合・会場の空気を作る

今までSNS上では辛辣なコメントが寄せられているが、この試合でKENTA選手の見方が変わった人も多いのではないだろうか?

試合前に急襲したかと思えば、権利証の入ったブリーフケースを破壊、勝手にマイクを敢行。

一気に会場中をブーイングで埋め尽くした。

なお、この出来事は試合前の出来事である。

 

私が思うに、試合前のたった数分でDestructionシリーズ出来なかった前哨戦分のパフォーマンスを取り戻したのだ。

本来であれば前哨戦を重ねていき、両選手ともに積み上げていかなればならない。そう、飯伏選手は声援をKENTA選手はブーイングだ。

溜めて溜めて、最後のタイトルマッチで嬉しさ・悔しさを大爆発させる。

そうやってプロレス興行は楽しむものだと自負しているが、こんなやりかたもあるのかと感心してしまった。

制約がある技でもプロレスを魅せにいく

両選手とも制約がある中での試合では、少々苦しいプロレスになったのだろう。

飯伏選手はG1 Climaxで負傷したケガがまだ良くなっていない可能性が高く、飛び技が出来ない。

それを汲んでかKENTA選手は徹底的な脚攻めでプロレスを組み立ていく。

ドラゴンスクリューも通常の形と違い、横方向にプラスして縦方向のひねりも加えていた。

中でもヒールらしさを満点の技が出た。

四の字固め

”普段使わない技”かつ”オーソドックスな技”、四の字固めを選択して、飯伏選手にある種の辱めを与えたのだ。

こんな典型的な技で苦しんでいるだから恥ずかしくないわけない。

 

なお、この試合随所に飯伏選手を小バカにするようなムーブを見せていたのだ。

技にヒールレスラーKENTAのキャラクターを乗せている辺り流石だなぁと唸ってしまう。

バックステージコメントではレスラーらしさを残しつつも、どこか小ばかにする

KENTA「チクショウ…。ま、ご覧のとおり、彼が勝って、俺が負けた。もうそれ以外、この試合に関して言うことは特にないんだけど、でも俺決めたんだよね、もう。自分の人生を楽しむって。自分のプロレスを楽しむって。誰の人生でもない。誰も俺の人生はコントロールできないし、いまの俺には、俺が好きとか嫌いとか、もうそんなこと、正直どっちでもよくて。とにかく自分の、いつまでできるかわかんないこのレスリング、プロレス生活を、楽しむって決めたから。これが俺のやり方だから。昔がどうだとか、括ってるのは俺じゃなくて、周りのほうだから。あと、なんか鹿児島の人にずいぶん嫌われちゃったな、今日ね。俺、長渕(剛)好きなんだけどな。あれ、おかしいな? これで最後、ちょっとポイント上がるかな!? (※NEVERベルトを持って立ち上がり『とんぼ』を口ずさみながら立ち去る)」

出典:新日本プロレス

G1 Climaxに出場時よりも伸び伸び発言している。

棚橋選手がKENTA選手のことを迷子と言ったが、自分自身を見つめ直し、道を見つけのかと。

でも最後は鹿児島のファンを小バカにする。

加えてTwitterでも下の投稿をした。

鹿児島をハッピーにしてやったぜ!

バレットクラブにお礼を言えよ!

恐らく上のが言いたいことの意図だ。素晴らしいヒールレスラーが誕生してしまったものだ。

 

最後になるが、9.16の試合をリードしたのはKENTA選手だ。

NEVER無差別級のベルトも持っていることだし次にどこの誰に仕掛けるか?年内の最注目選手になったことは間違いない。

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