オカダ選手がライバル”SANADA”と両国で2019年は4回目の対戦。
3月のNJC決勝、5月のIWGPヘビー級選手権試合、8月のG1 Climax。
そして今回のIWGPヘビー級選手権試合であり、年内最終戦のライバルとシングルマッチになることは間違いないだろう。
最近オカダ選手のコラムやインタビュー、そしてプロモーションを見ているとあることに気付く。
それが顕著だったのは10.7 後楽園ホールで行われたIWGPヘビー級選手権試合の公開調印式でも、
「ラグビーワールドカップが盛り上がりに嫉妬している。それ以上に新日本プロレスを盛り上げる」
と言ったのだ。
チャンピオンなんだから、ドンと構えて引っ張ればよいのではないか?と考えていたが、いろいろ整理するとあることにたどり着くのだ。
”vs○○”を掲げて、いろいろなものと闘ってく姿勢
これにたどり着くのだ。色々なものと闘うことで何か手段を選ばないでプロレスを広めようと努めているそういう心持ちなのだろうか。
そんなわけで、まずは決戦前のオカダ選手のインタビュー記事を読んで欲しい。
”vsレジェンドレスラー”でオールドファンを取り込もうとしている?
オカダ「一年間でこれだけの回数を戦うというのが、それこそライバルの証明なんじゃないかなって思うんですよ。藤波さんと長州さんの“名勝負数え歌”もたくさんやっていたと思いますし」
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記事ではSANADA選手が勝利したことでライバルストーリーが出来上がったと語ったオカダ選手だが、
敢えてレジェンドレスラーの名前を出して藤波辰爾と長州力の名勝負数え歌と勝負しようとしているようにも見える。
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どこかvsレジェンドレスラーを掲げることでオールドファンを取り込もうとしているのではないだろうか?
また、なぜこの短期間にオカダvsSANADAのシングルをやるのか?について、最近ファンになった人へも分かりやすく丁寧に解説しているようだ。
プロレスにはライバルストーリーがあるだよ。
こういうのを名勝負数え歌っていうんだ。
昭和時代の藤波さんや長州さんも短期間に沢山試合をやることで歴史を作ってきたんだよ
というようなことを暗にインタビューに込めているのだろう。
”vs2冠”に対しての警告と金メダルでシンプルに明瞭さ
オカダ「(二冠問題に関して)だって、金メダルを持っていて『銀メダルもください』なんておかしいじゃないですか? ボクは金メダルがあれば、いいですよ」
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”vs2冠”とも戦っていく姿勢なのだろう。
今インタ―コンチに絡みにいくと、もれなくIWGPヘビー級選手権試合への道が開かれる2冠ブームが起こっている。
元々は内藤選手が自分の名前を新日本プロレスの歴史に名を残したいというエゴイズムから始まったムーブメントだが、インターコンチは2冠への最速切符というクエスチョンマークが残る格好となったわけだ。
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周りが「2冠!2冠!」と盛り上がると現チャンピオンからしたら面白くないだろう。
そしてプロレスの根底にあるものが崩れないか?と警告しているようにも思える。
オカダ選手のプロレスのスタイルは1つ1つの技の制度を極限まで磨き上げ、リングにいる人と人の感情の起伏や際立たせる。
そう、とにかくシンプルに魅せているとしているのが私の理解だ。
飯伏選手や内藤選手のようにおもちゃ箱をひっくり返したようなプロレスとは違う。
そんなチャンピオンだからこそ言えるのが金メダルというシンプルな輝きなのだろう。
昔どっかの誰かが「2位じゃダメなんですか?」と言ったが2位じゃだめだ。一番すなわち金メダル出ないとだめだ。
みんなが金メダルを目指すからこそ、そこに心の琴線を震わせるドラマが生まれる。
”vsライバル”が至上命題
とは言ったものの、今一番倒さなければならないのは”ライバルSANADA”だろう。
SANADAコールの大きさは今年1年で一番大きくなったと言っても過言ではない。
何も成しえていない無冠の帝王となった。
二人のプロレスを見ているかのようにこの1か月半の間はじっくりじっくりと前哨戦を楽しんだ。
インタビューでもSANADA勝利で本当のライバルストーリーが始まったといったが、物語でいったならばまだ第1章の冒頭部分だろう。
両国決戦から始まる本当のライバルストーリーの続きは果たして...