内藤選手が東スポの取材で飯伏選手の「二冠発言」に噛みついた。
まずは以下の記事を確認してほしい。
「G1優勝、そして権利証を逃した時点で目標は遠のいてしまったかと思ったんですけど。まさにベルトの方から俺に近づいてきた状況なのかな。そういう意味では俺にとっては好都合でもありますよね」と語る。
~中略~
ただし、飯伏案の問題点を指摘することも忘れなかった。G1覇者に与えられたのはあくまでIWGP挑戦権であり、IC王者が挑戦を受ける義務はない。「これって、俺がいまICを持っているから成立する話なだけでしょ。彼は『提案』という言葉を使ってたけど、普通に考えたら単なるわがままなんじゃないの?」とバッサリ。さらに「5日にICのタイトルマッチをやるかどうかは、4日のIWGP戦次第っていうのもおかしいしね。先の話ではあるけど、会社としてはそのあたりの答えを用意しておいてもらいたいなってところですかね」と続け、あくまでIC王座を巡る発言権はベルト保持者にあることを認めるべきと主張した。
出展:東京スポーツ
また内藤選手のトークショーでも本件について触れていたので気になる方は以下の記事を参考。
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このやり取りを見て、ライバル同士でインターコンチの価値を上げようとしているな、と感じてしまった。
そう感じた理由について記事にしていきたい。
G1 Climaxでインターコンチのベルトの価値を下げた内藤哲也
二人で価値を上げようとしている話の前に、G1 ClimaxでUSヘビー級王座のモクスリー選手に敗戦してしまったのはご存じだろうか。
内藤哲也に押された烙印は、「G1 Climaxでインターコンチのベルトの価値を下げた」だ。
確かにIWGP実行委員会で明記はされていないものも、実質の価値は
IWGPヘビー>インターコンチ>USヘビー級
だ、異論はない。
この価値基準からすると、インターコンチ王者がUSヘビー級王者に負けることはベルトの価値を落としたと言われても文句は言えない。
まぁ期待されている役回りが違うので、内藤ファンとしては別に良いかなぁと現実逃避気味だ。
詳しくは↓の記事を確認してほしい。
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ただベルトの価値を下げたしても、一方で今インターコンチがイッテンゴの実質的な権利証となりつつあるのをお気付きだろうか?
何を隠そう内藤選手が「2冠発言」に被せる形でG1 Climax29優勝の飯伏選手が「イッテンヨンでIWGP取ったらインターコンチに挑戦して2冠を目指す」と要求したのだ。
この要求については、新日本プロレスも現IWGPヘビー級にチャンピオンのオカダ選手もなにも発言していないが、恐らくイッテンゴはIWGPヘビー王者vsインターコンチ王座になるだろう。
この一年間に限りインターコンチは権利証と同等の価値を持っていることになるのだ。
※他にも二人のライバルとしてのストーリーについて記事にしているので良かったらぜひ。
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ジェイ、モクスリー、タイチ、矢野もIWGPベルト戦線へ。
1月5日の時点でインターコンチ王座ならばイッテンゴのメインとIWGPヘビー級への挑戦権があるとなると、
G1 Climax29で内藤選手に勝利した選手にもビッグチャンス到来。
勝利したのは、ジェイ、モクスリー、タイチ、矢野の4選手。
特にジェイ選手は優勝決定戦に駒を進めながら飯伏選手に負け、前IWGPヘビー級王座ともなれば黙っていないだろう。
またタイチ選手辺りも札幌で2月のリベンジをしていることを考慮すると挑戦に名乗りを上げてくれないかと個人的に期待してしまう。
ベルトの価値という点でいえばインターコンチがIWGPヘビー級のルートになることには残念になる気持ちがあるが、イッテンヨン・イッテンゴが特別なものにするとなれば仕方ない犠牲と言える。
二人のライバルストーリーで作り上げた価値観は伝説になるのか?
話しを戻そう。
かつて、中邑真輔が価値を上げたインターコンチネンタル王座。
しかし中邑選手が退団以降インターコンチのベルトの価値は一度暴落したように思える。
というよりも中邑時代のインターコンチが異常だったのだ。
元々IWGPヘビー級への足掛かり的な位置づけからスタートしたベルトが、ドームのメインカードまでなったのだ。
そんな過去を払拭するために、ラダーマッチをやったり、ベルトが壊されたりとこびり付いた中邑色を落とそうしたが上手くは行かなかった。
しかし、内藤哲也という圧倒的な民意と飯伏幸太の閃きで一気にあの時とは違う輝きを放とうとしている。
それこそ、「人生変えるイッテンヨン、伝説創るイッテンゴ。」のキャッチコピー通りになるだろう。
リングの上のようにお互い意識し合えば二人が絡めばベルトの価値が上がる。
内藤・飯伏だからこそできる、新時代のインターコンチの価値創造はイッテンゴまで目が離せない。